28さい、ふゆやすみのしゅくだい (ページ8)

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『同期としてしか見てないから…スンチョルのこと好きにならないかもしれないよ？』

SC「うん」

『なのに、いいの？
待ってるの……辛くない？』

SC「さっき言ったじゃん、完璧な答えじゃないけどって」

…確かに言った気がする。

なんて言おうか、とか考えすぎて自分が言ったことも覚えてないや。

SC「他に好きな人出来たとかじゃないなら、別にまだ俺が入り込む余地はあるんでしょ？」

『まぁ、そうとも言えるのかもしれないけどさ』

SC「じゃ、俺が好きにさせればいいだけじゃね？」

『…どっから出てくんのその自信』

SC「こんだけ近くでダメ男に捕まるお前見てきたんだから俺も図太く居なきゃダメだなぁってやっと分かったよ」

2人並んで定期をピッと改札に当てて、階段を2人一緒に登る。

うーん、そういうものなの？
と言うより私ダメ男しか好きにならないのか、？

スンチョルが私のこと落とすならそれなりにダメ男にならないといけない気がするんだけど。

SC「まぁ、合コン行ってダメ男に捕まるのは嫌だけどな」

『あ、合コンはやっぱりダメですよね』

SC「行かないでっていったら行かないでくれんの？」

『要検討で』

ちょうど来た電車に乗って、空いている席に隣同士で座った。

合コンに興味は無いし行くなと言われたら当然行かないんだけどね。ただご飯奢りが魅力的。

『ご飯奢りなのがなぁ』

SC「飯なんていくらでも連れてってやるし」

『男前だね、あんた』

SC「だから言ったじゃん」

たまたま快速に乗れたのもあって、もうすぐ私の最寄りに着こうとしている。

『今日ありがとう。お疲れ様』

SC「お疲れ、気をつけて」

ポケットに手を突っ込んで、帰り道を歩き始めた。

もし私が好きにならなかった時、スンチョルと私はどういう関係になるんだろう。

入社した時から同じ部署で働いているのに、恋人になれなかった時ってなんなのかな。

今まで追う側の立場だったけど追われるってこういう事なのか…！

とりあえず、合コンは断っとかないと

Aソラー、ごめん合コンやっぱ行けない!

ソラはーい。スンチョルにやっぱ止められた?ㅋ

A別にそういうわけじゃないよㅋ

ソラまだ付き合ってないんでしょ?いちばん楽しい時なんだから楽しみなねー

…いちばん楽しいときか、？？