28さい、ふゆやすみのしゅくだい (ページ12)

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その後もたまに出てくる専門用語みたいなものはちょっとよく分からないから右から左に聞き流してるけど、聞いてる感じはただの電池切れみたいで良かった。

MH「俺が簡単に見た感じは電池切れかな。ジュニヒョンに後は任せるけど」

JN「たまにもっと中で接触不良とかあるから1度全部外してみるね。オプションだけどサービスしたげる」

実は修理を担ってるのはジュンフィくん。

普段雑談とか天然っぽい節があるから忘れがちなんだけど、手先とか集中力とか含めてジュンフィくんは職人向きらしい

でも結局ミンハオくんがいないと生活困難になりそうな雰囲気はあるけどね

『うわ、何このお皿可愛い』

MH「ふふ、言うと思った。レトロチックでAさん好きかなって仕入れた時にジュニヒョンと話してたの」

『かわいいけどここ来たら毎回なにかしら買って帰っちゃうから今日は耐える』

MH「これとセットになったカップ、Aさんの為に一応奥でキープしてたんだけどね」

『見ます、そんで買います』

MH「ふふ、ありがとうございます」

こうして私の財布の中からお札が2枚、3枚と消えていく。奥からミンハオくんが持ってきてくれたカップも…あぁやっぱり可愛い。

アメリカンレトロチックな食器がまた1枚家に増えることになってしまった。

お得意様だからと店のソファスペースでよく分からないお茶とお菓子を出してくれたから、それを食べながら時計の修理を待たせてもらうことにした。

ミンハオくんとジュンフィくんの趣味で気まぐれに営業してる雑貨屋さん。申し訳ないけど人が入ってるところをあんまり見た事ない。

…儲かってるのかな。

いやたまに凄い高い掘り出し物を買ってく貴族とかがいるのかも。

MH「そんなのいるわけないじゃん」

『あぁ、いないですよね、はい…』

MH「Aさんに言ってなかったっけ？俺たちこっちは副業なの」

『副業OKな店なんだ…』

MH「そもそも個人営業だし。今の会社に不満爆発したらうちで働かせたげる」

『…そりゃ失業後もこれで安泰だね。ってか、本業はなんなの？』

MH「画家、まぁそっちも趣味の一環みたいなところはあるけど」

ミンハオくんがアトリエでキャンバスに絵を描いているところなんて想像が…つくなぁ。ってか似合う。様になる。

ジュンフィくんは、なんか画伯っぽいイメージしか出てこない。申し訳ないけど