28さい、ふゆやすみのしゅくだい (ページ2)

今日:20 hit、昨日:63 hit、合計:68,131 hit

2ページ目ページ2

・

俗に言う酒豪

それに私は値するらしい。

この体質の嫌なところはいくら飲んでも記憶は無くならないってこと。

そんな私が鮮明に覚えている、
昨日の “ 告白 ”

そして相手が悪いことに、彼は私以上の酒豪。
奴が酔っているのを片手で数えるくらいしか見ていない。それもほろ酔い状態。

ベッドから半分落ちているような体制から起き上がって、肩をボキボキと鳴らしながらリビングへと出た。

『…アホくさ』

棚の上に置いてあった写真立ても燃えるゴミ袋へ、あいつは追い出したから知らない。ものを取りに帰り来ても知らない。

仲良くその女の家で仲良くしてろ。

私の買ったソファ、私の買ったダイニングテーブル。ほぼヒモじゃないか、あんなの。

あいつの歯ブラシも電動のシェーバーも捨ててやる。アクセサリーも必要ない。

…28歳で何してんだか。

あんな男騙される馬鹿な私も。
本気か分からないけど私に告白をしてくるあの男も。

…いつからあいつは私のことを好きだったのか。

入社式で初めに話したのは確かにそうで、部署も同じで同期でみんなで飲みに行くことも多くて…

でも同期で飲みに行った程度って言っちゃそれでおしまいだよなぁ。

スンチョル起きたか?

噂をすれば、あの男からのメッセージ

A起きてない。

スンチョル起きてんじゃん

A要件なに?

スンチョル別になんも

なんだこいつーーーーー！！！！と思いながらスマホをソファに投げつけた。

なんも無い、ってなに？！
最後のトーク履歴ってなんだっけ

スンチョル飲みに行く?
Aいいね
スンチョル残業したら奢りな
A言ったな?

こんなもんだよね、えぇ…？
スンチョルってこのタイプの男だったの…？

いや確かに私が飲みとかに誘うのはなんかあった時だし、それ以外は全部スンチョルからのお誘いだし。

…言われてみればスンチョルから誘われた時に全部なんだかんだ理由付けてお金は出してくれてたし。

28歳の宿題にしては難しすぎるんじゃないの…？これ