プリンスとわたし

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WN｢昨日、どうだったわけよ｣

『どうもなにも…美味しかったよ』

WN｢そうじゃなくてさぁ。なんかないの、手繋いだとか｣

『ぶっ…！ある訳ないでしょ？！
あー、まって、最悪、緑茶零した。ティッシュ取って』




けっ、無いのかよ と言わんばかりの顔。
金輪際ジュンさん関係のこと絶対何も言わないからな。と今心に誓った。





WN｢てかお前、評価うなぎのぼりだよ｣

『はあ、いきなりどうして』

WN｢可愛い子いる、って。
ミンギュも昨日あの子だれ？連絡先聞きたいからヒョン担当変われって言ってきた｣

『だって、最近髪の毛染めたり爪変えたりしたくらいだよ？』




そんなに髪の毛が傷んでいたとかそういう次元の話でもないだろうし。え、そんなに私終わってた？

確かに、トイレ行って手を洗う度に鏡みて少し整えたりはするようになった…けども。


髪の毛を染めるって言ったってなんトーンも明るくしたわけでもないし、服の好みは少し変わったかもだけど。




WN｢よかったじゃん、モテ期で｣

『モテ期って…』

WN｢このまま異動で華の営業部行っちゃったりして｣

『経理か百歩譲って総務…それか人事でもいいけど』

WN｢やだよ、俺の隣にいてよ｣

MG｢ヒョン。連絡先教えてくれないのってそういうことだった訳？｣



あ、なんだっけ。昨日の、キムミンギュ？
てか俺の隣にいてよはタイミングが悪すぎるね。



WN｢デスクの話ね、誤解すんなよ｣

MG｢ふぅん。あ、俺キムミンギュです。どうも｣

『イAです。どうも』



どちらもぺこり。2度目ましてだけどね。



MG｢あ、ヒョン。ごめんこれ忘れてた｣



少し厚みのある茶封筒。
そしてその中にある大量の領収証。

ウォヌが1度見たものの、大きなため息をついて冷静に封筒に戻していた。



WN｢まじでさぁ…この量の精算を、入力の締切間際に持ってくるやつがどこにいるんだよ｣

MG｢それは…すみませんとしか言えないけど｣

WN｢だいたいなぁ、いつももっと早く持ってこいって言ってる上に量が多いならもっと自分で綺麗に管理しろ！

こんなぐっちゃぐちゃのやつ、絶対ジャケットのポッケに入れてたやつもまとめただろ。
これが本当に全部経費で落ちる物なのか確認したのか？｣



キムミンギュ、がんばって。小言モードのウォヌは長いよ。
垂れた耳としっぽが見えそう。自業自得だけど

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