温度差 ページ8
in無一郎邸
霞柱さんの屋敷に着くと
高速移動の稽古が始まった。
高速移動は此岸の呼吸において,
大変重宝するから
磨きを掛けられるのは嬉しい話だ…!
時透「わー!
そうそう!!
その調子だよ!!
相変わらず飲み込みはやいね!
A物凄く早くなってる!)ガガガガガッ」
「そうですか?
訓練内容が良いからだと思いますけど)ガガガッ」
時透「ふーッ。
言ったことちゃんと出来たのAくらいだよ
あれ,どうすれば良い?扱いに困ってるんだ。」
一通り打ち合い半刻。
互いの木刀が折れた具合に,
霞柱さんは執拗く教えをこうて来たという,
甲隊士数名を見据えるとそう言った
「なら,過程を置いたらどうですか。隊士に合わせて。」
時透「嗚呼,出来てない奴片っ端に相手するより
それの方が,やっぱり合理的だよね〜。」
「取り敢えず,
先程の方にさせているように,
打ち込み稽古とか如何でしょうか?
打ち込み台をぶっ壊せる迄…」
時透「参考意見ありがとう,
そうしつつ追加していくよ。
流石Aだね!!ありがとう!
もう次の柱へ行ってもいいよ)ニコッ」
「え,もう良いのですが?
時間にして1時間も経っていませんが…」
時透「だってAは元々出来ているし,
指導した所も直ぐに直せているから!!)ニコーッ」
「は,はぁ…あ,ありがとうございました。」
里の一件から霞柱さん大分変わったなぁ…。
なんというか…口数も増えたし…
明るくなったって言うのかな?
でも…私は年相応の笑顔に癒されました。
次の稽古へ向おうとした所,
名も知らぬ隊士に手を掴まれてしまった。
隊士「あッ,あの…継語様!!」
「…?,何か私に御用でも?」
隊士「打ち込みッ…!ハァッ……台!壊せましたッ……!!
とっ時透様にお口利き願いませんかッハァ…ハァッ。」
時透「へぇ…僕になんて?)ヒョッコ」
隊士「ひっ!と,時透様!!」
「あらあら…」
時透「何其の程度で息切れしてんの?
…次素振り千本)ピシャァァン」
隊士「ヒャァァァァァ)パターン」
何処からとも無く現れた無慈悲な霞柱さんの言葉に,
隊士さんは立ったまま気絶し,
そのまま重力に従い横に倒れた。
時透「僕の言ったこと出来ない癖に
Aに気安く話しかけないでくれないかな。)フンス
あ,足止めしてごめんね。
始末はするから気にしないで)フリフリ」
落差も温度差も凄い…風邪をひきそうだった(感想)
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作者名:あいぞめ | 作成日時:2020年2月26日 0時