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最悪な合流 ページ50

握っていた筈の刀が,

己の手の中にある筈の刀が無い。

抜かれる感覚一つ無かったのに…

春告「こっちだ。)くるり
駄目じゃないか…しっかり握らんと取られて仕舞う)ニヤッ」

「ッ!!」

振り返ると離れた場所に上弦の零。

私の刀を見せびらかすと,
床に突き刺し愉快そうに私を見据え扇を構え

春告「此処に刺しているから,早く取るといい。

俺は優しいから待ってやろう。

凛烈の手向花」


大量の刃?

否,凍る血鬼術?

よく見て,

よく見て!

最初より攻撃が奴も気付いていない程だけど,

極僅かに荒れ始めてる。
確実に兄さんの毒は奴の身体を蝕んでいる…!

持ち堪えろ,継語A!!

正確に見極めろ!

最小限の所…

被害を最小限に抑えきれる所を!!

見えた,其処だ。


「ッ…)チャキッ」

水の呼吸 弐ノ型 水車!!


春告「(正気か,この娘!!)ッ!?」


マントに隠れていた
背の短刀を構え最小限の場所へ

垂直方向に身体ごと一回転し
奴の攻撃を斬り付け乍

急接近した,私は,はったりを掛け

短刀を腰に戻し,
奪われた刀の柄を強く握った。


其の瞬間,

春告「なぁんてな)バッ」

猗窩座の様な体術技が私を襲う。

真面に受けたら,風穴が開くと,

本能が警鐘を大きく鳴らす。

「グァッ!!」

鋭い膝蹴りが直撃する寸前に
何とか柄で凌いだ。

でも,威力を完全に殺す事など

必然の様に叶わず

ほんの一瞬で,

私は壁を何枚も突き破る程に遠く飛ばされ

技を出し威力を漸く威力を落とした其の先で,

背中を強打した。



side 炭治郎

上弦と全く遭遇しない…ッ

無惨の居る場所はまだ遠いのか!?


Aや皆は,未だ無事か!?

しのぶさん,松葉さん……。!!

きっと勝ちますから,

きっと,皆が…俺達がッ!!

俺は,強い決意と共に只管に足を突き動かす。



冨岡「止まれ炭治郎!!何か聞こえる!」

俺の前を走っていた義勇さんが,

急に立ち止まり声を上げた。

また誰かが,戦っているのか!?

また,誰かが死んでしまうのか!!

否,待て,違う此れは…この血の匂いは……!!

「ガハッッ)」

途端に左手側の壁を突き破り

Aが投げ出された様に背中を打ち付けた。

冨岡/炭治郎「A!!」

「ぎ,ゆうさま,たん,じろう…ッ構えて!!」

ふらつき乍Aは呼吸を整え立ち上がり,

死んでも離さないと言わんばかりに

刀を手に縛り付け
ハッとした様に声を荒らげた途端。

不快な強い匂いが俺の鼻を突いた。

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作者名:あいぞめ | 作成日時:2020年2月26日 0時

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