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夢見た小さな未来。 ページ8

あれ?

何で狭霧山に…。

私は何を…。

錆兎?「お,居た,居た。

A,どうだ鍛錬は,順調か?」

頭が全く着いていかない惨状,
兄のように慕った人の声が聞きこえて来て,

何故か手に持っていた木刀を思わず落とした。

「さ,びとさま…。」

有り得ない…有り得ない。
私と出会った時には
彼等は既に帰らぬ人だった。
13,14程の歳の姿だった。
なのに…何故隊服を来て…
義勇さまと同じ年頃の姿を…


「ハッ!!そうだ手鬼は…選別の…異形の鬼は!?」


錆兎?「何言ってるんだ?A。
斬ったから此処に居るんだが?
もう耳に蛸が出来る程義勇が語っていたろ?」

「斬った…?」

錆兎さまが彼奴を?

手の震えが止まらない,目頭が熱い。

「ッ!!)ダキッ」

錆兎?「うおぉ,如何した,如何した。」

「うああああ ああ!!さびとさま!!錆兎さまッ!!」

錆兎?「何があったんだ本当に…。」


錆兎さまに抱き着き。
唯,子供みたいに泣き喚く私。

錆兎さまは,少し驚いた様子だったが,

少し落ち着くまで優しく背を撫でてくれた。



「…スン…スン…」

錆兎?「落ち着いたか?」

「コクリ)」

少しして落ち着いたと分かると

錆兎さまは私の手を引いて

先生達の居る小屋の方へ向かった。



真菰?「おかえりなさーい
そろそろご飯出来るって鱗dってえっ!
如何したのA!!錆兎に乱暴されたの!!」

錆兎?「な!!(心外!!)」

冨岡?「せ,先生!!錆兎が!!Aを!!)ダッ」

真菰?「あ〜よしよし怖かったねぇ,
真菰お姉ちゃんと一緒居ようねぇ
ゆっくり話してご覧」

錆兎?「お前ら!!俺の話聞けよ!!?」


中に入ると真菰さまが,
囲炉裏の近くに座っていたが

私を見て血相変えて駆け寄ってきた

義勇さまなんて,
焦って先生を呼びに行ってしまった。

呆れ気味に怒鳴る錆兎さま。

誤解を解くのにとても苦労した。




鱗滝?「儂が少し外に出ていた間に,
そんな事があったのか…」

錆兎?「はい,驚きました。
あのAが途端大泣きして…」


何でこんなに暖かいのかな……

私の目の前には,私の大好きな人達がいる。


鱗滝さまがいて

真菰さまがいて

義勇さまがいて

錆兎さまがいて

穏やかな時間を過ごしている。

私が,昔…夢見ていた光景…

虚しい事に叶ってはくれない光景…。

あれ…

"夢見ていた"?

"叶ってはくれない"?


どういう事かしら…

幸せな悪夢に終止符を→←夢へ誘う鋏痕



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作者名:あいぞめ | 作成日時:2019年12月19日 23時

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