悪夢に終わる。 ページ18
然し,私の足は
其れより先へ進まない。
距離的な理由から,
炭治郎が先に二人の間に割り込んだからだ
炭治郎の脇腹に千枚通しが刺さり,
隊服を赤黒く染める。
伊之助「ッッッ!!!!!!」
炭治郎「大丈夫だ!!早く鬼の頸を斬らないと
善逸達が持たない!!早く!!」
これ以上深く刺さらないよう手を掴み,
車掌を気絶させた炭治郎は叫ぶ。
身を案じる様に動じた私や伊之助くんを促す様に。
「…。此岸の呼吸 憤怒ノ刻大蛇の吼。」
私は,回復速度を遅める毒の入った小瓶を投げ
其れを斬り付け飛散させる様に斬撃を放った。
伊之助「(すげぇ…
腕が生えて来なくなりやがった。)」
「やっちゃって,伊之助くん!」
伊之助「俺に指示するじゃねぇ!!
獣の呼吸 肆ノ牙 切細裂き!!」
続いて伊之助くんが骨を露出させる。
炭治郎「父さん,守ってくれ…
この一撃で骨を断つ!!
ヒノカミ神楽 碧羅の天」
露出された頸の骨へ炭治郎が渾身の一撃を放った。
直後,先頭車両が切り離されたと同時に
凄まじい断末魔と揺れが起きた。
魘夢「ギャアアアア!!」
伊之助/炭治郎/継語「……!!」
拙い!!横転する…!
何度目かの激しい揺れ。
体制は崩れ
身体を強打し私の視界は暗転した。
_____バウンッ
ガガガガガッ_____
何か騒がしい…
伊之助くんの声だ…無事みたいだ。
土の匂い列車から投げ出されたんだっけ
瞼を開けば空が一面に広がって居てた。
「目が…うろうろする…」
強く頭をぶつけたのだろう。
視界が泳いでいる。
炭治郎「A…大丈夫か…」
炭治郎の声が聞こえ起き上がりる。
辺りを見渡すと炭治郎の姿があった。
起き上がり,炭治郎の元へ急ぐ。
腹部からの出血は未だ止まっいない。
「…私は,少し頭ぶつけただけ。
貴方は…大丈夫…じゃないよね。」
炭治郎「なんとか…大丈夫だよ。
…俺が死んだら,あの人が人殺しになるから
死ぬわけにはいかいない…」
…車掌さんだったね。
一発平手打ち(錆兎仕込み)喰らわしてやりたい。
炭治郎「もう,あの人は十分罰を受けたんだ…
助けないと……」
此…お人好し。
清潔な手拭いを取り出し,
出血している部分にあてて圧迫する。
炭治郎「ありがとう…A。」
「御礼は良いから。
…血の量が多い血を止める事だけに集中して。
呼吸の精度を上げるの。
身体の隅々まで神経を…」
煉獄「全集中常中が出来るようになったんだな!
関心関心!」
「炎柱さん,止血」
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作者名:あいぞめ | 作成日時:2019年12月19日 23時