喧し豚と言われたい 【宮侑】

9 近くで見ると ページ9

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宮侑を探しているとなぜか角名くんと目が合う
角名くんは口パクでなにかを伝えたいようだ



『あ、つ、む、は、きゅ、う、け、い？』



角名くんの口の動きからすると宮侑は休憩中らしい

そして、角名くんは体育館倉庫の方を指さした

確かあそこって出入口あったよね…行くしかない




『うっ、汚ったな』



倉庫の出入口に向かうため、汚染されている体育館の裏にまわる
でもそこでは




「好きです…！」


｢＿＿＿も｣




女の子と宮侑がいた
あの女の子もここに宮侑がいると踏んだのか

宮侑の声があまり聞こえない
もう少し近づこうかな

そう思った矢先




「ごめんなさいっ！！」




女の子が泣きながら走り去っていく




『え、』


「おい、そこに誰かおるんか」




やっば、どうしよう




『えっと、あははは』


「あぁ？」



必殺技の愛想笑いをするしかなかった






てか今の何






「あぁ？」だって…鬼かっこよかったんだけど
はじめて近くでゲス顔見れたわ
もう死んでもいいかな




「なに黙っとるんや、ここから出てけ」


『いやでもあともう少しレパートリー増やしてもいいんじゃない？』


「はぁ？なんの話や！いいから出て行かんかい！

…

今誰とも話したないんや、告白なら後に＿＿｣


『は？告白なわけ』


「あぁ？」



はい、いただきました
2度目の「あぁ？」

いやかっこいいですね


この顔が私に向けられてる事実だけで飯が進む



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