喧し豚と言われたい 【宮侑】

36 ボケェ ページ36

・侑side



「よっしゃ…」




俺は思ったもう告白してしまえと


でもなぁ
告白したことないねん




「はぁ」


「おい、ツム。夕飯」


「おう」




どうせサムも告白したことないんやろうな〜
頼りな




「気持ち悪いわ、なんなん」


「はぁ？何が気持ち悪いねん」




夕飯を食べながら口を挟むサム




「どうせ告白もしたことないサムには分からんやろうな〜」


「したことあるで」


「はぁ？」




俺と同じだと思っていたサムがまさかの経験者




「え、ツムないん？」


「な、なな…」




動揺が隠せない





「はっ、バレバレやで。しょーもな」


「なんやねん！！なんであるん…」


「当たり前やろ、告白して付き合うんやから…まさか」


「…ちっ」



「ツム、まさかやけど。女の子からなん？いつも」


「…」



黙り込んでしまった俺に
サムは確信したような顔でこちらを見てくる




「はっ、男やないな〜ツム」



「馬鹿にしよって！男やわ！ついとるわ」



「そんなんついてないようなもんやろ」



「はぁ？ついとるわ！」




「食事中や！！黙らっしゃい」



「「はい」」




おかんに怒られてサムとの喧嘩は終わった






ついてるに決まっとるやろうがボケ





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