喧し豚と言われたい 【宮侑】

34 角名の助言 ページ34

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「で、どうなん？」


「うん好きだよ」


「そうか」



角名と2人きりの教室
ここの教室はいつも人がいないから
誰も来ないだろう



「でも、振られちゃったから俺」


「え！？振られたん…？」


「うん」



ま、まじか
振られたって言うよりも
こいつ告ったんかいの方が大きい



「こ、こここ告ったん？」


「告ったから振られた」


「なんで？」


「…


好きな人がいるんだってさ」



「好きな人…」



誰や




「侑も告りなよ」


「…告れるなら告っとるわ！」


「えー」



告る…それはそれは難しいことで
俺は1度も女の子に告ったことがない



告らずに付き合えたからな〜



「侑…もしかして告った事ないの？」


「げっ！」


「やっぱり…」



バレてしもうた
もうこれは開き直るしかないな



「告る前に付き合えたんや！今まで」


「典型的なクズだね」


「クズでなにが悪いんや！」


「そういう所がダメなんだよ」


「はぁ？」



どういう所がダメなん
訳が分からん



「女の子の気持ちを知りなよ」


「気持ちを…」


「それからかな」


「…そうか。分かったわ」


「なら、今からAちゃんのところ行ってきな」


「今から？！？」


「うん、はやく」



「ほらほら早く」と背中を押され急かされる




「ちょ！待てや！まだ心の準備がー！」


「そんな余裕ないから、早くして」



そして、話していた教室を出て
あいつのクラスにいく

今は昼休みだから廊下には沢山の人



心臓が爆発するわこんなん






＿＿＿＿＿＿＿＿




「(早く付き合ってくれないと、俺が諦められないよ。)」



早く早くと急がす







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