喧し豚と言われたい 【宮侑】

17 馬鹿で結構 ページ17

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『そういえば、侑くんから部活の見学来いって言われてたんだ…』


行きずらいな＿＿＿



「行きずらいって顔やな〜」



私の気持ちを汲み取るように治くんがそう言う



『だってこれ以上噂で迷惑かける訳には…』


「そんなんに気する男やないで、ツムは」


『さ、さすが双子ですね』





双子の信頼度えげつない




「まあ俺の方が心広いけどな」


『左様で』



いいライバルな関係なんだろう
羨ましい



「ほんなら、今日の部活見学はよ来てな」


『うん、楽しみにしてる』


「ほな、俺らも噂になる前に退散しますか」



微笑みながらからかってくる治くんは何故か楽しそうだ



『やめてよ、治くんとも噂になったらシャレにならない』


「はは、おもろいやろ」


辞めてくれ









『そうだ…』



治くんと別れ、教室に向かう
侑くんにも連絡してみよう




A今日の見学楽しみにしてる




よし、ワクワクしてきた

＊ ＊ ＊

2年2組




「…っ！」



「侑、顔がうるさいで」




反則やろ！！



A今日の見学楽しみにしてる




ツンデレかいな





侑ちゃんと見とけよ





俺だけを見て欲しい

こんな気持ちをあいつに思うなんて



馬鹿げているわ







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