喧し豚と言われたい 【宮侑】

16 噂のあの子 ページ16

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最近登校する時や廊下でよく人に見られてる気がする




「あの子＿＿」


「＿＿＿噂になってる子？」




こしょこしょと陰で何か言われているようだ

なんなんだろうか




「どしたん？」


『げっ宮治』



困っていたら宮治と出くわした



「なんや、ツムが良かったん？」


『勘弁してください…』



侑くんがいいわけないだろう
目立つんだよ彼は




「ちょう、きてみ」


『え、なに？』



手を引かれ人気の少ない所へ



｢なーんか、噂されとるな〜｣


『や、やっぱり…』



気を使わせてしまった。



『ごめんね宮治』


「その"宮治"やめい」


『侑くんにも言われた』


「なんでツムはくん付けなんや」



デジャブを感じながら宮治に目を向ける



『宮治くんも治くんって呼んでいいの？』


「当たり前や。俺もAちゃんって呼ぶわ」


『はいよ』



なぜか名前呼びを決めて
本題に入る



「Aちゃん…ツムと今噂になっとるで？」


『え、侑くんと＿＿＿』



まあ確かに
噂になるようなことはしてるかも
好き好き言っちゃってるし



「Aちゃんがしつこくすぎて付き合っとるとか…ツムが弱み握られてるとか」


『私悪役すぎない？』


「ふふふ、おもろいな」


『おい、笑うなや』


「エセ関西弁可愛ええな」


『やめい！』



私が侑くんに迷惑をかけていると…
謝らないとな



「そない落ち込むなや。ツムは気にしてへんと思うで」


『そうかな…』



心配になる
もし拒絶されたら顔も拝めなくなる



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