バレてるよ影山くん【HQ】

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『ま、まって…』




なんで、え？なんかしたかな

朝練では目を見て話していたはずなのに





「…」






影山くんと目が合わない
それに、避けられてる？






「Aなんか影山にしたのか？」



『し、してないよ』





縁下までも気づく影山くんの不自然な行動
え、なんで？


田中に聞くしかない





『田中…』



「お、どうした」



『影山くんがおかしいの』



「俺のアドバイスが役に立ったんだろう！」



『なんて言ったの？』



「恋とバレーは両立できるぞ！ってな」



『はぁ？何言ってんの？』





なんだそりゃそんな言葉て影山くんが気づくはずがない
なのに、
なんで避けるのだろうか




気になって仕方ない








「「「お疲れ様でした！！」」」





影山くんと目が合わないまま
部活が終わった





『そうだ…』





帰り道に聞くしかない



いつもより早めに着替えを終え
仁花ちゃんや1年生に声をかけ早めに出る






『あれ？』



「あ、Aさん」



『山口くんに月島くん…影山くんは？』



「王様なら先帰りましたよ」



『え、』





やばい本格的に避けられてる
いつも一緒に帰ってるのに





「なにかしたんですか？」




なんてニヤニヤしながら聞いてくる月島くん
ムカつく…っ！





『心当たりがないから焦ってるの！！』



「心当たりね…」



「影山に無意識でなにかしたとか？」



『そ、そうかも？』



「まだ、校門辺りにいると思いますよ影山」



『ほ、ほんと？』



「はい」




山口くんが機転を利かせてくれて
心が少し落ち着いた




『ありがとう！！』


「お疲れ様です！」


「お疲れ様です」




可愛い後輩を持ったものだ





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