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・影山 side
放課後
部活が始まる数分
影山はある人物に電話をかけることに
いつもなら日向と競争して体育館に行くものの
今回はゆっくり歩きながら体育館に向かう
ブルプルプル
「あ、」
【「おお、影山どうした？珍しいな」】
「お久しぶりです菅原さん」
その人物とは
まさしく日向がさっき言っていた人物
菅原さんだ
【「なんかあったかー？」】
「す、菅原さんは恋したことありますか？」
【「は？」】
影山の言葉に困惑する菅原さん
それもそのはず
"あの"影山が恋なんて話題を出すものだから
【「え、ちょ、え？影山？」】
「はい、今日田中さんに言われて」
今日あったことを菅原さんに伝える
【「なるほどな〜Aちゃんの事だろうな」】
「Aさん？」
菅原さんが言ったのはAさんの名前
Aさんのことなんて言ってないのになぜなんだ？
【「影山、バレーに夢中になるのはいい！でもな…お前はまだ高校生だ。恋愛をしていい年頃なんだぞ？」】
「恋愛…」
考えてもみなかった
恋愛という言葉
【「恋愛が難しいなら教えてやる！恋愛というのは、特定の人が頭に浮かんで離れないことだぞ！バレーと似てる」】
｢バレーと｣
バレーと同じくらい思い浮かぶ人物
「Aさん？」
【「お、気づいたか？」】
「…はい、多分」
少しずつ気づき始める
Aさんへの気持ち
あの人が好きだという気持ち
「…」
【「少しずつでいいんだからな！また相談してくれよ」】
「はい、ありがとうございます。では」
『「おう！またな〜」』
ツーツーツー
電話が切れる
いつの間にか体育館の入口に来ていた
準備をする音が聞こえてくる
シューズの擦れる音
ボールの跳ねる音
でも、集中できない
頭がAさんでいっぱいだ
「…っ」
これからバレーをするというのに
バレーでいっぱいになりたいはずなのに
Aさんが離れてくれない
気づいてしまったこの想いに
苦しめられる
・
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nagisa06(プロフ) - 及川さんからの影山読ませてもらってます！すごく好きです！更新頑張ってください！楽しみにしてます☺️ (4月14日 20時) (
レス) @page16 id: ed0384750b (このIDを非表示/違反報告)
みきお - みきお (3月26日 15時) (レス) @page1 id: 7764ec0610 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶏皮大好き | 作成日時：2024年3月21日 23時
