とりまる奮闘物語【WT】

照れた顔、赤い耳 ページ9

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「おいA、もう授業終わったぞ」

『…』


あれからAは授業中でも、先生に当てられても、まるで屍のようだった。いや屍である。




烏丸から預かった迅からのプレゼントを開けてみるとびっくり箱で、"サプラーイズ"と書かれた紙が飛び出してきた。


『(迅さん許すまじ)』






「今日防衛任務あるから先行ってるぞ？」

「おう、俺もこいつ連れて本部いくから」


今日の防衛任務は三輪隊である。米屋は先にボーダーへと向かった。


「Aさ〜、いい加減に目覚ませよ。どこがいいんだよあのモサモサ」

『今聞き捨てならないことを言ったな…』


急にむくっと起き上がるAに出水は驚く様子もない。


「何度でも言うけど、京介のどこがいいんだよ」

『顔と強さ、あと優しさ』

「俺の方が強いし」

『強いだけじゃだめなんだよ』

「俺の方がかっこいいし」

『それ木虎ちゃんや葉子ちゃんの前で言える？』

「それは無理」

『無理なんかい。…別にいずみんがブスで弱くて性格悪いなんて言ってないぞ？』

「えなに悪口？」

『違うわあほ』


机に突っ伏しモゴモゴ言うA。




『…何考えてるか分からないけど、いずみんにはいずみんのいい所たくさんあるし、弾バカだし、弾バカだし…』

「………っ…弾バカしか言ってねーじゃん」

『ほめてんの！』


こんなに照れているAを始めてみる出水は少し顔を赤らめた。



『え、なに耳赤くしてるの……うっ…』


「うっせぇ見んな」


出水の手によって机に頭を押さえつけられる。


『てえてんあくあ』(照れてんの草)


「うっせーよ

…

もう行くぞ、ランク戦してもらうからな」


『えーどうしよっかな〜』






いつの間にか、烏丸に対する心臓のドキドキが収まり、いつも通りに戻ったAであった。







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み、三輪秀次→←いつもと少し違う…

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