鉄仮面な彼との共同生活 【3】

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まあ、まずは家族の前に結婚だよね





それに両想いとは限らないしさ、





想いも伝えてないんだし、





まだ何もスタート出来てない






だからこんな未来、実現するわけな







「＿＿ん。」





『ん？うおっ！！』








妄想を膨らましていると、





呼ばれたような気がして気づいた時には





右手をぎゅっと握られて引っ張られ





尚さんに引き寄せられた






周りを見ると小さい子に



ぶつかりそうになっていたらしく、



危険を避けるために引っ張ってくれたようで、



人の行き来を避けて



少し空いたスペースの所で立ち止まった








「危なかったですよ」





『ごめんなさい、



ちょっとボーッとしちゃってて』





「ニヤついてましたけど」





『いえ、家族の妄想なんぞ



一切しておりませ、、、んよ？』








うわーっ！！！！！





勢い余って素直に言ってしまった！





恥ずかしい、、





なーに俺で勝手に妄想しちゃってるんだよ！




って感じだよね








「私はしましたけどね。」





『……へ？？』







驚きの余り、すんごい間抜けな声が出てしまった





尚さんが家族を想像、、？？？？








いやいや、




その家族の中に




自分は含まれてないかもしれないしねえ！？？





いや、そう思うとちょっと悲しくなってきた…。









「にしても疲れましたね、



少し休憩にしますか？」






『は、はい』









考え込んでいると何かまずかったのか、




話の話題を変えた








でも、この人混み具合は慣れてなくて、




正直疲れていたところ







表情とかに出ちゃってたかな！？！？








こうやって相手に気を使って優しいところ




いちいちキューンってさせてくるから




辛いんだよね










「あのカフェで飲み物買って休憩しましょう」





『はーい！』







カフェに向けて、再出発！！





でももう意識も戻ってきているにも関わらず、




離そうとしないこの手は、？？








「人とぶつからないようにするためですから」







握られている手の方に視線を移していたのが




バレていたのかそう告げて、




尚さんの握る手に少し力が入った

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