鉄仮面な彼との共同生活 【3】

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「どなたかいらっしゃいますか！」




『いたら教えてくださーい！！！！』








各フロアに2人ずつで分かれたが、





妙に静かで、その様子が何処か不気味で





心臓が嫌な音を立てる








私と音羽先生の周りにSIT隊員の方が




付いてくれて





私たちを守りながら




一緒に負傷者を探してくれていた








〈 ……い、。……おー……。た……て……。〉







いつも以上に耳を澄ませて歩くと




何処からか小さな声が聞こえるような……？








『……ん？』







気のせい……








「近くにいるはずです。よく探しましょう」





ではないようだ。






『はい！』







声が微かに聞こえるからすぐ近くにいるはず！








目線を動かしながら注意深く探していると、




近くにいた隊員の方が声を上げた








隊「負傷者発見！！」






「MERです！大丈夫ですか？」





〈 は、はいっ、、。



切られたところと、




すぐ近くにある段差から



落ちてしまって足が…。〉







患者さんは顔や腕に切り傷と



服も切り裂かれていて腹部辺りも




出血をしているようだったが



意識はあってきちんと話せていた








「顔や腕の切り傷は浅いので



圧迫止血しましょう。」






『はい！』








救急バッグからガーゼやテープ、




包帯を取り出し、止血とその後の処置を行う




音羽先生はその間に足の方を気にかけていた








「足、ちょっと触りますね」




〈はい、……いっっ！！！！〉






「ちょっと見せてもらいますね」




〈 はい 〉







患者さんが履いていたズボンの裾を




上に上げると




その足は大きく腫れ上がり色が変色していた








「右足の方、骨折してます。



固定するものの準備、




骨折の痛みで



腹部の痛みが軽くなっている場合があります。




確認のため、





『携帯用エコー、準備出来てます！』





「…ありがとうございます。」







患者さんの腹部の傷の状態を見ている間、




骨折の応急処置として固定させるものを




バッグから取り出して




足の形に合わせて変形させ、足に当てたあと、



包帯でぐるぐると巻き上げた

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