鉄仮面な彼との共同生活 【3】

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現場に到着すると



多くのパトカーと救急車が到着していた







喜多見「とりあえず、皆さんで



将棋倒しが起こった出入口にいる



負傷者の処置に当たってください！





夏梅さんは比奈先生に、



ミンさんは冬木先生、



Aさんは音羽先生についてください。




処置が終わって、



搬送が必要な患者さんは



徳丸くんが搬送の手伝いをしてください。




新井さんが指揮を執っているようなので、



俺はモール内の状況を確認してきます！」






「「「「了解！！」」」







喜多見「新井さん！」




新井「おぉ、喜多見。あの時以来だな。」






新井さんというのは



SIT(特殊犯捜査第一係)の隊長さんで




飲食店立てこもり事件の時、



警察全体に指示をされていた方






あの時は




どんな状況でも突っ込んでいく喜多見チーフと




犯人を取り押さえたい新井さんで




揉めていたが、



あれからコミュニケーションをとって



上手く連携を図っているようだ









『………っ！』




比奈「想像していた以上に多い…。」




冬木「今は夏休みですからね、


小さい子が多いようですねぇ」






将棋倒しが起こった現場に到着すると、




地面に横になって倒れている方や



明らかに傷を負っている方、




小さい子が泣き叫び、助けを求める声など





想像以上に負傷者が多くいて



その様子に思わず息を飲んだ






音羽「負傷者の数が多いようなので、



個々でトリアージしていきましょう。



赤タグ優先で、



様子を見て黄色タグに対応してください」







音羽先生はそう言いながら



私にトリアージタッグを渡してきた







「「「「「了解！」」」」」






そのタッグを受け取って、縦に頷いた








音羽「徳丸くんは緑タグの患者で



動ける方の避難誘導をお願いします」






徳丸「了解！」









〈おーーい！！！！〉



〈 助けてくれ〜！！！！！！ 〉



〈うぇぇええんん！！！！ 〉






将棋倒しが起こった現場は



未だに混乱していて、



多くの人が一斉に声を上げていた

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