鉄仮面な彼との共同生活 【3】

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スケジュールを含め



今後のことを考えていると







『あの！エレベーター乗られますか？』






自分のいる階にエレベーターが着いていて、



扉が開いていることに気がつかなかった





その時に声をかけてきた人がAさんだった








この時はまだ大学生で



看護実習に来ていたのか、




大学の名前が入った



ピンク色のスクラブを着ていた







この時の自分は相当疲れていて



顔にも出ていたのであろうか、




貴女は俺を患者さんと接するように



優しげな雰囲気で声をかけた








『…お見舞いに来られたんですか？』




「いえ、先程まで会議に出てました」




『え……じゃあ、お偉い方で！？』




「…この病院ではなく、厚労省で働いてます」






するとさっきまで隣に並んでいたのに



彼女は横にずれて



自分との間に1人入るくらいに距離を空けた







『し、失礼しました！



まさかそんなに偉い方だとは、、。』





「厚労省っといっても、偉くはありませんよ。



国の組織とはいえ、



他の企業と働いていることは同じなんですから」





『いやいや、そんな、！！



こんな生意気な大学生が



気安く喋るんじゃないよ！



って話であって！！』






と隣で




“ うわー、またやらかしちゃったよ、！ ” っと





1人で取り乱している彼女を見て




さっきまで緊迫していた気持ちが




スっと抜けて




思わずクスッと笑ってしまいそうだった

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