鉄仮面な彼との共同生活 【2】

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『………んーっ、


み、、ず、、。』








何時間寝ていたのだろうか、、





喉の渇きに夢から現実に薄らと意識が戻り








目を瞑りながら、




隣の棚の上に置いてあるであろう




水が入ったペットボトルへと手を伸ばして




探すが見つからない










『…………？？？』








あれ？




尚さん、確か持ってきてくれていたよね……？




下に落ちちゃったかな？









目をゆっくり開け、




横になったまま下の方に視線を移すが




床にペットボトルは落ちていなかった










「はい」








自然と正面に視線を移すと




スーツ姿の尚さんがペットボトルを




私に渡していた











え、？？？？？





幻覚？？幻聴？？？







まあ、熱もあって何かふわふわしてるし




その可能性あるよね







幻覚だろと思いながら、




そのペットボトルに手を伸ばしてみたら




触れることが出来た








『え？、、尚さん本物、？』




「 はい 」





『仕事は……？？』



「……………。」





『……？？』




「溜まっている有給休暇を


消化して欲しいと言われたので


早速使いました。」




『あぁ、なるほど』





「お腹空いていますか？」



『空いてます！食欲はあるようで…。』





「じゃあ作ってきます」



『あ、ありがとうございます』







尚さんは立ち上がって少し早めに？




歩いて部屋を出てキッチンの方へ行った







でもこんなことで有給使っちゃうなんて、



申し訳ないな





体調管理、しっかりしなきゃな、。



















喜多見「はい、喜多見です！どうしました？」





「喜多見チーフ、急で申し訳ないのですが、


今日休みを頂いてもよろしいですか？」





喜多見「大丈夫ですよ！


なんか、Aさんも今日休みのようで、


何かあったんですかね？」





「……そうですか。


彼女のことですから、


きっと体調不良だと思いますよ」





喜多見「ですね！


こっちは2人抜けた分、頑張りますね」





「よろしくお願いします」




喜多見「じゃあ、失礼しまーす」










実はAさんのことが心配で、





今日、仕事を休んだ尚さんでした。










“ 有給休暇 ”と言ったのは彼女への優しい嘘





そう言わないと、貴女は心配するでしょう？











「…………。」





『……ん……。』








夢の中にいる貴女の頭に触れ、




その表情は優しかった

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