鉄仮面な彼との共同生活 【2】

・ ページ33

それから、、



家に帰れたのは2時間後だった









『ただいま〜！！！！疲れたっ、、。』









家に帰ると迷わずリビングにある



ソファーに身体を沈めた









「おかえりなさい。ご飯出来てますよ」




『はぁーい、、もうお腹ぺこぺこ……。』









テーブルの方に移動すると、


ご飯やら味噌汁やら


美味しそうなおかずがズラーっと並んでいた











『美味しそう、、、って、



尚さん、先に食べてなかったんですか！？？』









2時間もかかったものだから、


すっかり夜遅くなってしまった








食べて先に寝ていてもいい時間のはずだが、



テーブルには2つのお皿と箸





先にお風呂に入ったのかと思いきや、



帰る時と変わらずスーツ姿だった










「……………。」








『もしかして、、



もしかするんですけど、




待っ、ててくれた……とか？』









「私もやらないといけない仕事が


残っていたので


それを終わらせていたら


遅くなってしまっただけですよ」







『……そう、ですか。』










たまに家に帰っても


パソコンと向き合って


仕事してるときあるもんね！







そうだよね、



私なんか待つわけないよな！






何勝手に期待してたんだろう










「早く食べないと冷めますよ」




『そうですね！いただきましょう！』






「『 いただきます』」








このモヤモヤーっとした気持ちを



かき消すかのようにご飯をモリモリ食べた









『んー！美味しいです！』




「よかったです」










＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿







チッチッチッチッ







部屋に鳴り響く時計の針の音










「………………。」









“ やらないといけない仕事をしていた ”




と言っていたものの、




机の上にパソコンは置かれておらず、





本を読んで




貴方の帰りを待っていた尚さんであった

11→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す