鉄仮面な彼との共同生活 【2】

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〈 信じられるわけないだろ？


俺はこんなに


Aちゃんのことが好きなのに？ 〉







『それはもうただの好きじゃないよ、


狂愛よ。



ダメだよ、こんな私にそんな想いをしちゃ。



私以外にもっといい人が


この世にたくさんいるんだから』







〈 俺はAちゃんしか駄目なんだ、


こいつと付き合ってるなんて


信じられない！！ 〉







『じゃあ、どうしたら信じてもらえる？』






〈 キスしたら信じる 〉







『そしたら貴方が


さらに傷ついちゃうだけだよ？』






〈 いい！！


これで、ケジメをつけるんだ！！ 〉






『………わかった。』









いや、わかったとは言ったものの、



キスはいくら何でもまずくないか？？





本当に付き合ってはいない



尚さんにキスするのは、、申し訳なさすぎる







何かいい方法はないか考えるが



頭がこんがらがっている



この状態じゃ何も浮かばない







尚さんには申し訳ないけど、




ええい！！やってしまえ！！！っと、




尚さんと向かい合わせになって、



頬にそっと手を伸ばして添えた









すると、尚さんも何故か



私の両頬に手を添えた










『え、？』










尚さんはいつもより



何処か優しげな表情をして、



私の髪の毛にそっと唇を落とした









その行動にぼふっと音が鳴るかのように



一気に顔に熱が集中した










「顔真っ赤」





『う、うるっさい』








これこそ立場逆転





まさかこんなことされるとは思うか！？？








するとサイレンが遠くから聞こえてきて、



警察の方がロビーに入ってきた







警「大丈夫ですか！？？


通報があってやって来ました！ 」





『え、尚さんいつの間に……？』



「いえ、私じゃないです」




《 私が通報しておきました。》






声がする方を見ると



警備室から顔を覗かせた警備員さんがいた






『あ、警備員さんが、、。』




《 電話で話した方はそちらの方です 》




警「キミが


ストーカー行為をしてたんだな？


ちょっと署まで同行願います」






〈 っクソ、、わかったよ、、。 〉






警「被害者の方も


少し、お話お聞かせ願いたいのですが、、？」





『あ、はい！』






と言ったものの、


尚さんはどうするんだろう？っと


顔を伺った





「いってきてください。


家でご飯作って待ってますので」




『はい、いってきます！』

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