鉄仮面な彼との共同生活 【2】

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『んーっ、今日も疲れたなー！！』





業務を終えて病院から出ると


いつもなら夕日が見えるはずだが


空がどんよりしていた






『雨、降るかな…？？


まぁ、家着くまでに間に合うでしょ！』





直ぐにでも雨が降りそうな雲行きと


匂いもほのかに雨の匂いがしてきた






早く帰ろうと歩き進めると


サラリーマンや制服を着た学生さんなど


色んな人とすれ違うがみんな


疲れた顔をしていた









ポツっポツっ





『あ、やばいっ！！』








ザーっ




『嘘でしょ！？土砂降り！？？？』







雨が降り始めたと思えば


一気に土砂降りに雨が降り、


今まで乾ききっていた地面も


あっという間に水たまりが出来上がった







サラリーマンは鞄を、学生さんはタオルを


傘替わりに頭の上に上げて走っていた






けれど私は鞄も雨を弾いてくれるような素材


ではなかったため、


傘替わりにもならず、その場で走って


何処か雨宿りができる所がないかを探した







『うわっ！びちゃびちゃ！！』







少し走ったところに


シャッターが降ろされたお店の所に


屋根があったので


雨宿りをさせてもらうことにした









この土砂降りの雨のせいで

(傘を持ってこなかったのが悪い)



着てる服、履いてる靴もびしょびしょで、


髪も風呂上がりのように


びちゃーっと濡れた状態だった









これ、雨止むのか、？？？？




スマホで天気予報を見ると


後1時間はずっと降りっぱなしのようで



タクシーで帰ろうかと周りを見渡すが


まず車が通る気配がなかった

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