鉄仮面な彼との共同生活 【2】

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「ん"んっ」








畳まれた洗濯物に囲まれる中、


立って両手を広げている私






シーンっとした家の中で


突如後ろから咳払いが聞こえ、


ビクッと驚いた私はそーっと後ろを振り向く








『な、尚さん、、、


お帰りなさいませ〜、えへへっ(棒)』





「ただいま」





『出動要請あったのに、帰り早かったですね〜』





「中規模医療事案であったものの、


負傷者の数が意外と少なかったので」




『へぇ〜、あははーっ(棒)』







うーん、この状況、すーんごい恥ずかしい



穴があったら入りたいぃ



このなんとも言えない雰囲気、どうしようか？







『尚さんも着ます？


今なら看護師のワッペン付き！』







「着ません」



『ですよねー』





「『……………………。』」







今まで以上に気まずい






そして勝手に着てしまったことに


申し訳なく感じてきて、ジャケットを脱いだ







『…すみません、勝手に着ちゃって。


もう一度洗い直します！！』





「いえ、大丈夫です。綺麗ですし」




『……尚さんも着てみません？


これでおあいこです！！』









自分のジャケットを差し出すと、



尚さんはスーツを脱いだ







いや、着るんかい！！







背が小さい私のサイズは


尚さんより当然小さくて、


何とか着れたけれどはち切れそうになっていた









『ふふっ、笑 ピッチピチですねぇ、笑』




「……………。」





『尚さんが看護師………想像つきませんね…。』





「もう脱いでいいですか」





『あ、どうぞどうぞ！


すみません、付き合わせてしまって…。


ご飯出来てるので食べましょ！』





「はい。」









以上






喜多見チーフの真似をしていたら



後ろから尚さんに見られていた事件簿でした〜








恥ずかしっ！！！

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