_ 強い決意と守る意思 _ ページ10
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「…禰豆子ちゃんッ」
「…ムゥ!!」
Aの頭を優しい手つきで撫でる禰豆子。その光景に、炭治郎はホッと胸をなでおろし、柱は全員呆然とその様子を見つめていた。
「ではこれで、禰豆子が人を襲わないということが証明できたね。」
「!!!」
その言葉に実弥が顔を上げる。そして、
「彼女は、何故今、夜蝶様の名を口にしたのですか。御館様。」
胡蝶しのぶが、Aの発言に対し問う。
「皆に紹介するよ。
彼女は階級`癸´ 夜桜A
昨晩、下弦の伍を倒し功績をあげた。元桜柱·八重桜 夜蝶の弟子であり…かつて、最強の剣士と呼ばれ鬼殺隊の歴史に大きく名を刻んだ
____夜桜
「「!!!!」」
その言葉に、柱は息を呑む。炭治郎は状況が飲み込めず頭の上にハテナを浮かべる。
炭治郎はまたAから詳しい話しを聞いてねと御館様に言われ、Aはスッと御館様の横に並び口を開いた。
「私が、鬼を連れている炭治郎と共に任務へ行くことを、師匠である夜蝶さん、そして炭治郎の師匠である鱗滝さん。…御館様は容認してくださっていました。今回このような騒ぎにしてしまい、大変申し訳なく思っております」
でも、と言葉を続けるAに柱達は静かに耳を貸す。炭治郎も目をうるうるさせながらAへ視線を送る。
「皆さんに認めて貰えるよう、私も炭治郎も禰豆子ちゃんも。まだまだ頑張ります…!これから出会うであろう更に強い鬼にも立ち向かえるよう、皆様のお力になれるよう精一杯精進します。だから…これからも私たちを見守っていてください…お願いします!」
その立ち居振る舞いに柱は何も言葉が出ない。そしてそう頭を下げるAの横で御館様が口を開いた。
「…炭治郎。それでもまだ、禰豆子のことを快く思わない者もいるだろう。証明しなければならない。これから、炭治郎と禰豆子が鬼殺隊として戦えること、役に立てること…十二鬼月を倒しておいで。そうしたら、皆にみとめられる、炭治郎の言葉の重みが変わってくる」
「俺は…俺と禰豆子とAは、鬼無辻無惨を倒します!俺と禰豆子とAが必ず!悲しみの連鎖を断ち切る刃を振るう!」
「今の炭治郎には出来ないから、まず十二鬼月を倒そうね。」
…やったな炭治郎。うん完全にやったよ。しかも私の名前も出したなどうしてくれるんだ。
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あいうえお - 桜の呼吸の一覧みたいなのが見たいです (2022年1月14日 18時) (レス) id: bf06b9f615 (このIDを非表示/違反報告)
モカ - いつも楽しく見てます更新楽しみにしてます (2021年9月2日 22時) (レス) id: 11955b7dab (このIDを非表示/違反報告)
白狐 - とても面白かったです! お話の続きが気になります!! これからもがんばってくださいね! (2021年8月16日 13時) (レス) id: 36ba1a22c5 (このIDを非表示/違反報告)
モカ - 面白かったです応援してます (2021年7月1日 21時) (レス) id: 33ff4b176d (このIDを非表示/違反報告)
華 - 華鈴様!私、初めて作品をかきたいのですが、こちらの作品を参考にかいてもよろしいでしょうか…?無理なら無理で大丈夫です!これからも応援しております! (2021年5月31日 17時) (レス) id: 13e4837824 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華鈴 | 作成日時:2020年10月11日 16時