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公園に着くと、土砂降りの中、傘もささずブランコに一人座っているAがいた。
急いで駆け寄る。
『おまっ、風邪ひくぞ！』
自分がさしていた傘を彼女の頭上にずらす。
そんな彼女は自分が濡れていることすら忘れているんじゃないか、傘をさす前とさした後では変化は見られず、一切動じない。
貴「ふられちゃったぁ…。」
泣きそうな顔でヘラッと笑う。
それはあまりにも痛々しかった。
涙声で彼女は言葉をつづけた。
貴「私、志麻君のことすごく好きだったんだぁ。」
痛いほど知ってるよ。
貴「優しく接してくれて、嬉しかったんだあ、。」
うん、知ってる、嬉しくて舞い上がってたよね。
貴「でも、志麻君彼女いた、、、。」
……うん、ごめん、知ってたよ。
知ってて、そのうえでふられればいいのになって。
すごく最低なことを思っちゃったんだ。
でもいま目の前で弱弱しく、痛々しく泣きじゃくる彼女を見ていると、自分のしたことにひどく嫌悪感を抱く。
貴「私じゃ、ダメみたい。」
彼女の一言がするどく胸に突き刺さる。
(俺じゃ、ダメなのかよ…)
気づけば彼女の腕を引っ張り、強く強く抱きしめた。
痛いほど、強く。
手から離れた傘がガタンッと地面に打ちつけられた。
大粒の雨が二人を濡らした。
俺の腕の中にすっぽりとおさまった彼女は、胸元に顔をうずめ子供のように泣きわめいた。
彼女の泣き声は俺の胸に吸い込まれて消えていく。
そのまま彼女の思いも消えてしまえばいいのに…。
肩を震わせ泣くAはずっとずっと弱くて、守りたいと思った。
なんでこっちを見てくれないの？
Aのことを大切に思ってるやつがこんなにも近くにいるのに、。
もういいじゃん。
Aのこと泣かした志麻なんかやめて、俺のことを好きになればいい。
俺のほうがいいところたくさん知ってるし、
俺だったら傷つけないし、幸せにするから、
だから、、
『全部まるごと愛すから、こっちを見てよ。』
小さくつぶやいた想いは大粒の雨音にかき消され、彼女に届くことなく消えていった。
こっち見て-fin-
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Alice(プロフ) - 翠さん» そこは是非大学の授業優先して下さいね^^* (2020年6月8日 17時) (
レス) id: 9ab20d91b2 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - Aliceさん» そんなこと言われた大学の授業放り投げてでも書かないとですね！！！^ ^ (2020年6月8日 1時) (レス) id: 6199f933f2 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 翠さん» 命です？？？いやいやそんな…(´；ω；｀) 私にとって生きる糧です( '-' ) (2020年6月7日 11時) (レス) id: 9ab20d91b2 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - Aliceさん» 転生おめでとうございます(？？？) えほんとに嬉しいですなんかAliceさん私の命です(は？？？) (2020年6月7日 10時) (レス) id: 6199f933f2 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - ぎゃあああああああああ!!!! やばいです…死にました…でも翠さんの小説見るために転生してきました← もう想像以上にやばくてリアルで叫びそうになって口を手で抑えました( '-' ) (2020年6月7日 0時) (レス) id: 9ab20d91b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠 x他1人 | 作成日時：2020年5月30日 18時
