【創作bl】この花に触れないで (ページ6)

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第四話ページ6

「寝れない……」

あの後もう一度寝ようかと思い、寝そべったはいいものの全く寝付けなかった。
白城美紅の事で寝れないのかも、と思ったがどう考えてもただの寝過ぎだ。

やる事もなく暇になった俺は教室へ戻る事にした。

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「あ、やっと戻ってきたなこのサボり魔」

「えへ、ごめんごめん。めんどくさくて」

教室へ入って真っ先に声をかけてきたのは
雪村真也。
高校に入ってから出来た友達でかなりのイケメン。

俺が光輝のことを好きなのも、花吐き病なのも知ってるよき理解者だ。

「午後の授業出んの？」

「あー、うん。出る」

「珍しい、なんかあった？」

「寝すぎて寝れなくなったの」

「俺が添い寝してあげようか」

「お前が言うと冗談に聞こえない」

光輝が彼女出来てからずっと真也と話すようになった。

真也は俺が光輝の事で落ち込んでると笑わせてくれたりゲーセンに連れて行ってくれたりした。

しかし、真也はおかしな事を言う時がある。

「うん、冗談じゃないからね」

なんて、まるで俺のことが好きみたいなことを言ってくる。

真也は俺と会う前女遊びが激しかったので男に恋する奴では絶対にない。

ましてや俺なんて。

「はいはい、わかったよ」

「適当すぎ…」

真也と二人で笑いながら話す時間が今の俺には心地よくて、何よりも大好きな時間。

「昼休みもう終わるけど飯は？」

「昼休み、？今昼休みだったの？」

「そうだよ」

あー、だから光輝も白城美紅も屋上に来てたのか…

「食べなくていいや」

「そう？まぁ食べてる時間なんかないけどね」

「確かに」

真也と喋っているうちに昼休みは終わり、5限の始まりのチャイムが鳴った。

真面目に受けられる気がしない……

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雪村真也(ゆきむらしんや)
高二
司のことが好き。
司のよき理解者。

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