小説家、愛される!!?

爪楊枝の刑事 ページ41

悲鳴の聞こえた方へ走っていくと編集長の姿が見えた。



『ねぇ編集長、何事っ！？』



｢う、う上枝が……！！｣

『！』

上枝さん？という男性社員が苦しそうな顔で意識を失っていた


脈をとったが一応、生きてはいる。

『生きてるから落ち着いて、編集長』

｢っでも上枝がっ！！！｣



『落ち着いて、編集長。
あんたが焦ったら部下たちも混乱する。

冷静に動こうよ。

編集長は救急車に連絡を。
他の人たちは何にも触れずにそこにいてください』



とりあえずもうあんな目に逢いたくないので陣平さんに電話する



『もしもし陣平さん』

＜どうした？＞

『実は＿＿＿＿＿＿＿ということなので来ていただけませんか』


＜行きてぇのは山々だが今違う事件に当たってる。
俺の同期をそっちに向かわせるから待ってろ＞



おぉ。頼りになる




ものの数分でその知り合い刑事さんらしき人が来た。


救急車も同じくらいに到着し、

手早く上枝さんを乗せて病院へ直行してくれた。


｢伊達です。状況の説明を願います｣


そう言って正義感の強そうな、

でも何故か爪楊枝を口にくわえた刑事さんが前に立っていた。

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