小説家、愛される!!?

宅飲み？ ページ31

『さて！今日こそ宅飲みだ〜！！！！』


例の事件でお酒だけでなく、お菓子もジュースも買えなかった私は意気込みながらもう一度、あのスーパーへ向かう。


沖矢さんと毛利さんがあのとき勧めてくれたお酒、買うぞー！

なんて心の中で拳を上に掲げる




『あれっ』
｢おや｣

｢神楽さん。偶然ですね｣

そう言って艶やかな笑みを浮かべる沖矢さん。

世界中の女性がイチコロですよそんなの。


『沖矢さん…あのときぶりですね。

あの時、あなたは自分の身に危険が及ぶ覚悟で……

本当に、皆さんを守って下さりありがとうございました』


｢なぜあなたが礼を言うんですか？｣


確かになんでだろ…


でも多分、

『誰にも傷ついて欲しくないから…ですかね！

今日は沖矢さんにおすすめして頂いたお酒を買うんです』

今度こそ絶対買ってやる！
お酒の恨みは怖いんだぞ！


｢よろしければ…

家でご一緒に飲みませんか？｣

『えっ！いいんですか！』


｢是非。後で家の住所、送りたいのでメール交換しませんか？｣


『わかりました』



では後で。と言われて沖矢さんと別れる。



買うものは決めていたので案外早く買い物は終わった。




帰り道、ふと思ったのだが、私の連絡フォルダには顔がいい人しか登録されていない

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