小説家、愛される!!?

観覧車＿過去 ページ15

3年前＿＿


私は

人を操り、他人の手で人をﾀﾋに追いやるピエロみたいな犯人

というコンセプトの下、小説を書いていた




『期限もうすぐなのに全然できてないよぉ!!!!』


以前、編集長が家に来た時のことを思い出し

プルプルと震えながら気づいたらこんなことを叫んでいた。


一軒家でよかった、なんてしみじみ思う。




小説の内容が思いつかず思うように書けなかったので、

ピエロといえば…なんて連想ゲームをしていた。


その結果、

遊園地じゃね？

ってな感じでノリと勢いだけで観覧車に乗った。


それも何周も何周も。


人生で初めて観覧車の管理人と友達でよかったと思った。





景色を見下ろしていると色んなアイデアが浮かんできた。




ピエロが＿＿＿で、ここはこんな感じにして……

病院の近くで相棒が、刺されて…それで…

うん、いいんじゃない？


次回作の案も今なら浮かびそう。




達成感と優越感に浸っていた時、下からサイレンが聞こえてきた。




こうやって容疑者が追い詰められるってのもありか〜



…じゃなくて！！


なんで下に沢山の警察いるの!!?

野次馬も!!!



私のいる空間に人の気配を感じて恐る恐る下を見ると人がいた。



なにかしてるな、と思ったら爆弾の解体。




えっ今日私、ﾀﾋぬの？




｢チッ…3秒前まで待つしかねぇのか｣


今の言葉から考えて違うところにも爆弾があるのに、
この爆弾が残り3秒って示さないと犯人はヒントを教えてくれない…みたいな？


警察も大変だね。




ここに爆弾を設置したのは確実に誰かひとりはｺﾛすためだろう。




狙いは警察か、それとも無差別なものか。


詳細は分からないがこんなところに設置するような人なのだから

人を多く巻き込めるような場所に設置してる可能性は高い。

デパートとか学校とか



地図を見れば

次の爆発の場所とか大体は予測できると思うけど…。



でも集中してるから聞きづらいなぁ


でもこの人の命も懸かってるわけだし…


『あの、、』


返事はかえってこない
ただのしかばねのようだ((



『あの…！』


｢あ゛？って、なんで一般人が乗ってんだよ！！

避難誘導しただろ!!?｣

緊急事態ということもあり怒鳴られる。


『すみません…集中しすぎてて聞いてませんでした。

ここの爆弾の前はどこに設置されてたんですか？』


｢なんで教えないといけねぇんだ？｣


『次の爆弾の場所がわかるかもしれません』

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