独歩恋愛【太×国】【文スト】【BL】

第十四話 ページ14

「御早う、国木田く…」
「すまん、急いでいる。」
「…っ、独歩！！！」
「！」
「あいつとはっ、別れるから！！」
「っ…！」

俺何してんだろ。

意地張って、

太宰から逃げてる？

「…だからなんだ、そうしてどうする！」
「…俺と、」
「もう一度やり直せって言うのか？」
「っ、そうだよ！俺はまだ、独歩が好きだ！！」
「また飽きて、違う男に移るのが俺は怖いんだ…」
「そ、そんなこともうしない！！」
「何度目だよ、その言葉…」
「ねぇ、」



_________________信じてよ



その言葉、

前も聞いた。




「僕、浮気なんてしてないよ」

「独歩、信じてよ」




信じた俺が悪かった？




「信じた俺が悪かった」
「…っえ？」


「今まで、何人の男と寝たんだよ。」

「っ！」




「もう一度付き合ったって、また他の男と寝るんだろ。」

「そんな事しない…」

「変態。」



「っう、ごめん…」




泣くな。



なぜ涙が出るんだ？



悲しいのか？



何故




「好きだよ、独歩。」




嫌だよ、太宰…。

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