【テニスの王子様】ちょっとドジな生徒会長【立海】

ドジ4 ページ6

貴『はい！』

切「なっ……騒がしかったって、アンタも負けてなかったじゃねぇか！」

貴『い、いや、あの悪い意味で騒がしかったんじゃなくてですね…』

切「騒がしかったモンは騒がしかっただろ！」

貴『は、はいぃ……。』

すみませんすみません、私の方が騒がしかったです。
心中ずっと謝ってると、隣の幸村さんがおーと感嘆の声をあげた。

幸「赤也とあそこまで会話が続く女子は臼井さんが始めてだよ。」

貴『えっ？！たった２、３言でしたよ？！』

柳「赤也は普段、女子と全くと言っていいほど会話をしないんだ。」

貴『え？は、恥ずかしいとか？』

切「んなんじゃねーよ！」

貴『すみませんんん！！』

な、何でそうすぐ怒鳴るんですか！！

幸「赤也や俺達の周りには顔で寄ってくる女子が沢山だからね。」

貴『へっ？そ、そうなんですか……。』

な、ナルシスト……いや、確かに皆さんお顔は整ってらっしゃるし、何よりこの観客？の女子が事実を物語ってるなぁ。

貴『私は何もかも普通だから……皆さんの苦労は分かりませんねぇ。楽しくないんですか？』

丸「全然、毎日告白の嵐で疲れてくるっての。」

貴『こ、告白……？！しかも毎日……。』

告白２、３回されたことで胸張ってた自分が恥ずかしいです。

貴『何か、頑張ってください。』

ファイトです！とガッツポーズをするとクスクス笑われてしまった。バカがにじみ出てしまっていたか、お恥ずかしい。

貴『あっ！私、この資料渡しに来たんです！！』

いそいそと鞄から資料を出し、幸村さんに渡すとそういえば練習試合あったね〜とけらけら笑ってた。

幸「うーん……あ、ここの欄書き忘れてるよ。」

丸「生徒会長が書く欄じゃん、そんなのあるんだな。」

貴『うちの学校だけですよ、貸してください。』

胸ポケットからボールペンを取り出し、すらすらっと自分の氏名を書いていく。再度幸村さんに渡すと、少しだけ目を見開いていた。
周りの人(柳さん、柳生さん以外)はぽかんだったけど。

幸「臼井さん……生徒会長だったの？」

貴『え？あ、はい。頼りない生徒会長なので全く頼られませんけど。』

何で私が生徒会長やれたんだろ、このお題一日中考えられる気がする。

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