【テニスの王子様】ちょっとドジな生徒会長【立海】

ドジ3 ページ5

「誰の許可を得て入ってんのよ、しかも他校から来た女子が。」

貴『え、えぇ……だって、私が用あるのはテニス部の部長ですし。』

「そんなもの先生に渡しに行けばいいでしょ！」

貴『ひっ、そ、そうですねすみません。』

テニスコート入るだけでこんなに非難殺到するなんて思わなかった。
練習の邪魔になるから入っちゃダメなのかな？何か立海ってテニス部めっちゃ強いらしいし。
３連覇狙ってるんでしょ、スゴいなぁ。

「早く出なさいよ！」

貴『す、すみません。』

?「あれ？臼井さん……だよね？」

……ん？この聞き覚えのある澄んだ声はまさか。

幸「どうしたの？こんなところに来て。」

貴『あぁぁああぁっ！幸村さん！！』

ハッ、私ったらつい興奮して叫んでしまった。周りの目がとても痛いです。

貴『ゆ、幸村さん、立海のテニス部だったんですか？！』

幸「うん、そうだよ。」

わー、天晴れです。と拍手をし、テニス部の部長が誰か尋ねると、まさかの幸村さんだった。

幸「ふふ、レギュラーも紹介しておこうか？」

貴『そ、そんな……皆さん練習中ですし。』

幸「臼井さんが叫んでからレギュラーはこっちをチラチラ見てて、練習に集中できてないから大丈夫だよ。」

そ、それは大丈夫なのだろうか……まぁ、紹介してくれるって言ってるしお言葉に甘えよう。

幸「レギュラーは集合！」

おぉ、しゅばっと集まってタタタン！と綺麗に並んでる。
とりあえず私の語彙力の無さが皆に伝わってることは分かるぞ。

幸「皆、昨日も見ただろうけど、臼井Aさん。」

貴『え？昨日？？』

?「なんじゃ、覚えとらんのか。」

貴『わっ！』

い、いつの間に後ろに……。ま、まさか…さては忍者……

幸「彼はコート上の詐欺師。」

仁「仁王雅治じゃ、昨日現場に居たぜよ。」

貴『げ、現場って……そんな犯行みたいに言わないでくださいよ。』

?「仁王君、女性に意地悪をするのは止めたまえ。」

仁「意地悪はしとらん、コミュニケーションを図ってるナリ。」

柳生「全く……私は柳生比呂士と申します。」

貴『臼井Aです、よろしくお願いします。』

紳士だ、マジもんの紳士を見つけたよお母さん。

柳「俺は柳蓮二だ、よろしく。」

貴『よろしくお願いします。』

他にも真田さん、桑原さん、丸井さん、切原さん……

貴『あ、切原さんは昨日見ました！』

幸「ふふ、騒がしかったからね。」

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