【テニスの王子様】ちょっとドジな生徒会長【立海】

ドジ1 ページ3

貴『す、すみません！クリーニング代…えと、３万円で！！！』

?「い、いや。平気だよ、こっちこそよく見てなくて…悪かったね。」

貴『た、足りないですか？！なら上乗せで５万円を！！』

?「ちょっと落ち着こう？」

ハッ！私ったらまた人の話を聞かずに……。
恐る恐る顔をあげると、中性的で儚げな感じの男子がいた。
いや、女の私よりも女らしいぞ。羨ましいな。

?「お金は大丈夫だから、悪かったね。」

貴『いえ！こちらが悪いのに…あの、お名前は？』

幸「幸村精市、君は？」

貴『臼井Aです！えと、今度お詫びさせてください。』

ぐーっと頭を下げてお願いすると、楽しみにしてるよと笑われてしまった。

貴『あ、あの、それじゃあ。』

幸「あ、待って。連絡先交換しとこうよ。」

貴『えっ、あ、そうですね。』

お詫びするのに連絡先知らないとできないよね……一人で納得してる間に、連絡先交換完了。

貴『それじゃあ、失礼します。』

後ろのお友達？の方にも会釈をし、ドジを踏まないよう家に帰る。見事に躓いて恥をかいた。







.







貴『って事があったの。』

「あんたはホントドジねぇ、病院行った方がいいんじゃないかしら。」

貴『そ、そこまで言わなくても……。』

「まぁまぁ母さん、これくらいお転婆な方が可愛いじゃないか。」

貴『そ、そうだよね！』

夕飯時、珍しく家族みんな揃ったので今日あったことを話すと、予想通りの反応。
私もこんなにドジ踏むなんて病気なんじゃないかと思ってるけどさ……。

貴『いい加減治らないかなぁ。』

「小さい頃転けて頭から田んぼに突っ込んだ事もあったわねぇ。」

「あぁ、小学生の頃はソフトクリームに顔を突っ込んでたな。」

貴『で、でもそんな私も今じゃ立派な生徒会長だよ。』

「あのAがねぇ……夢なんじゃないかしら。」

ひ、酷い！といじけるが、冷凍庫にアイス入ってるわよと言われすぐにご機嫌に。私ってばちょろいな。

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