はつこい

# ００１ ページ1

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おはよう


この一言でわたしの疲労は一気に回復する





別にこの言葉はわたし１人に

向けられたものではなく

クラスのみんなに向けたもの 。

あくまでもわたしはクラスの１人 。




でもなぜかわたしだけに向けられた言葉

と思い込んでしまい つい頰が緩んでしまう 。

なにあの子にやけてる きも 。

とか 思われてそうだけど 、やめられない 。

無意識だから 。それにこれがわたしのなかで

ルーティンみたいな感じになっているからって

いうのもある 。






「 おい 永瀬 いいことでもあったのか ？

にやけてんぞ 。」



「 顔真っ赤 。恋でもしたか？ 」









「 .. へっ ？？ 」









「 へ ってなんだよへって ( 笑

永瀬今日居残りな 。 」






びっくりして へっ なんて間抜けな声が ..

クラスでの笑いが取れたからいいのか .. な ？

でも居残りってなにするのかな ？

それに誰にも恋したって言ってないのに 。

先生は 、エスパー ですか ？

何者ですか ？ 心が読めるんですか ？









あれから授業が終わり今では放課後。

居残り って聞いたからずっと待ってる。

もう待ち続けて ３０分 くらい 。

友達にも先帰ってもらって 、後は先生が

来るだけなんだけどな 〜 。






「 だ 〜 れだ 」




急に私の顔の前に現れた大きな男らしい手は

私の目に覆いかぶさった 。






「 せ 、先生 ですか ？」









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