▲ ページ30
.
無音だった通話の向こうから 、
聞きたかった声が私に問いかけてくる
『 遅い時間にごめんな 、』
『 まだ .. 寝る準備してなかったので大丈夫ですよ 。』
『 てか 、夜遅いのに外に居てるんちゃう 。』
夜も遅く車通りがほぼないのに 、
外に居るってすぐ察してくれる彼にまた驚かされる
『 寝れなかったので .. 散歩してました 。
リリーさんは寝なくても大丈夫なんですか ？ 』
『 寝る準備できとるけど寝る前に 、
Aに伝えたいことあったから
伝え終わったら寝るわ 。 』
本当は 、リリーさんと綺麗な女性が一緒に食事してた事に
ダメージを受けタバコ吸いに外に出たなんて
口が裂けても言えない 。
.
『 あー 、どう話せばええんやろ 。 』
『 酔ってます ？ 』
『 さっき少し飲んどったけど大して飲んでないから
酔っとらんよ 。』
『 じゃあ 、私も真面目に聞きます 。』
『 先輩の話しはいつでもちゃんと聞いとるように 笑 』
携帯越しに 、少しはにかんでる彼の姿が思い浮かぶ
声色とテンションからして酔ってる風には聞こえなくて 、
周りも静かだからきっと自宅で1人なんだろう。
『 知っとるかもしれんけど .. 、 』
『 はい ？ 』
.
.
『 俺ら 見取り図 、東京行くことになった 。 』
『 だから 、マンゲキも卒業することになると思う 。』
さっきのトピックのあとだから 、
驚きは半分に抑えたけどマンゲキまでも 。
1年間くらいリリーさんと濃い時間を過ごしてたと
思ってたけど 、全くリリーさんのことを知らなかった 。
.
『 何でもっと早く .. 教えてくれなかったんですか 』
『 ぶっちゃけ 、つい最近まで悩んどった 。
大阪でたくさん仕事頂けて人気も出て満足しとったんよ 』
1年間 、リリーさんと共にすることが多かったのに
本人の口よりもニュースで知ってしまった事実が
少し寂しくて 、意地悪なことを言うてしまった 。
『 でも 、せっかく与えてもらったチャンスやから
やらないよりやった方がええやん 、絶対 。』
『 .. リリーさんらしいですね 。
お笑いに前向きなところが 、 』
『 Aと会う日が減るのは寂しいけどな .. 、』
いつかこの日が来ると思ってたのに予想以上に寂しくて 、
辛いなんてきっと錯覚でまた思わせ振り、
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 292人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さとう。(プロフ) - もりさん» わあぁ！ありがとうございます；； 亀更新で申し訳ないのですが読んでいて楽しい作品にしていきます!!! (2022年6月23日 16時) (
レス) @page28 id: 8e023298e6 (このIDを非表示/違反報告)
もり - めっちゃ好きです😭😚😘💕💕💖😍💖お話の展開の仕方すっごく素敵です✨✨ (2022年6月19日 18時) (レス) id: 0760d58626 (このIDを非表示/違反報告)
さとう。(プロフ) - 16さん» 嬉しいです! ありがとうございます!!!! 更新頑張ります♪ (2022年5月9日 13時) (レス) @page7 id: 8e023298e6 (このIDを非表示/違反報告)
16 - すごく素敵なお話です😭😭 (2022年5月8日 13時) (レス) @page19 id: 0760d58626 (このIDを非表示/違反報告)
さとう。(プロフ) - きなさん» 素敵なコメントありがとうございます!! 完結まで頑張ります♪ (2022年4月13日 20時) (レス) id: 8e023298e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さとう。 | 作成日時：2022年2月10日 3時
