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・・・
「…………遅せぇ。」
チクチクと秒針が進む音と比例するように、俺のイラつきは増していた。
いや別に、もう閉店時間とっくに過ぎているわけで。俺だってとっとと部屋に戻って寝てもいいのに。
誰が好きで寝巻きにサンダルでカウンター座って待ってなきゃいけねぇんだ。
それでも電気を付けて待っているのは、三階さんがいつまで経っても帰ってこないから。
………って、なんでこんな彼氏みたいなことしてんだろ、俺。
ほら、でも暗闇って危ないし?階段で怪我とかされても困るし?
なんて、心の中で必死に自分を弁明してみたりする。
大人しくYouTubeでも見ながらコーヒーを啜っていると、ドアが開く音がした。
「お前、やっと帰って……は?」
田「いぇーい!しょっぴーおひさー!」
『ん…ただいま』
なぜか、俺の高校時代の後輩である田中樹に支えられて帰ってきた三階の住人。
「え、ちょ…は?どういう…?」
帰ってくるなりAはソファに身を預けていた。おいおい、風邪引くぞ。
田「Aちゃんの転勤先がちょうど俺の働いてたとこでね?席が偶然にも隣だったから、一緒に飲んできたってワケ。」
「ふーん。」
田「ちょっ、自分から聞いといてそんな興味無いことある!?……いやぁ、まさかAちゃんとしょっぴーが同居してたとはねぇ。」
「どっ、同居って…違ぇよ、うちの物件見つけてたまたま引っ越してきただけだっつーの!」
田「ふーん…たまたま、ねぇ?」
いつの間にかすやすやと寝息を立てているAを横目に、俺を見てニヤつく樹。
田「どうせあべべ顎で使ったんじゃないのぉ〜?」
「…………そんなんじゃねぇよ」
田「えっ、何その間!図星だった感じ!?」
「うるせぇーー…」
別に、気持ちを隠しているわけではない。
久しぶりの再開に胸が昂っているだけ。決してそういう ことではなくて…感動、という気持ち。…のはず。
. ページ24
田「んで、Aちゃんの家どこ?」
『商店街の方』
田「あー、俺とは逆方向だねぇー」
『えっと、スノーフォレストっていう喫茶店のとこ、住んでて…』
直後、「え゛っ!?」という大きな樹くんの声が、閑静な商店街に響いた。思わず私も驚く。
田「スノーフォレストって、しょっぴーがいるとこの!?」
『えっ。翔太のこと、知って…?』
「…………遅せぇ。」
チクチクと秒針が進む音と比例するように、俺のイラつきは増していた。
いや別に、もう閉店時間とっくに過ぎているわけで。俺だってとっとと部屋に戻って寝てもいいのに。
誰が好きで寝巻きにサンダルでカウンター座って待ってなきゃいけねぇんだ。
それでも電気を付けて待っているのは、三階さんがいつまで経っても帰ってこないから。
………って、なんでこんな彼氏みたいなことしてんだろ、俺。
ほら、でも暗闇って危ないし?階段で怪我とかされても困るし?
なんて、心の中で必死に自分を弁明してみたりする。
大人しくYouTubeでも見ながらコーヒーを啜っていると、ドアが開く音がした。
「お前、やっと帰って……は?」
田「いぇーい!しょっぴーおひさー!」
『ん…ただいま』
なぜか、俺の高校時代の後輩である田中樹に支えられて帰ってきた三階の住人。
「え、ちょ…は?どういう…?」
帰ってくるなりAはソファに身を預けていた。おいおい、風邪引くぞ。
田「Aちゃんの転勤先がちょうど俺の働いてたとこでね?席が偶然にも隣だったから、一緒に飲んできたってワケ。」
「ふーん。」
田「ちょっ、自分から聞いといてそんな興味無いことある!?……いやぁ、まさかAちゃんとしょっぴーが同居してたとはねぇ。」
「どっ、同居って…違ぇよ、うちの物件見つけてたまたま引っ越してきただけだっつーの!」
田「ふーん…たまたま、ねぇ?」
いつの間にかすやすやと寝息を立てているAを横目に、俺を見てニヤつく樹。
田「どうせあべべ顎で使ったんじゃないのぉ〜?」
「…………そんなんじゃねぇよ」
田「えっ、何その間!図星だった感じ!?」
「うるせぇーー…」
別に、気持ちを隠しているわけではない。
久しぶりの再開に胸が昂っているだけ。決して
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作者名:みたらし | 作成日時:2023年8月8日 19時