アイカツスターズ! ２ (ページ38)

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第88話男の友情ページ38

《すばるsaid》

おかしい。明らかにおかしい。

アイドルフェスの3種目目からだ。

朝陽とかなたがぎこちない。

俺は隣にいる望にこっそりと話しかけた。

すばる：なぁ望。なんかあったのか？あの2人。

望：多分…ね。でもそろそろ仲直りしてほしいよ。
ね、朝陽、かなた？

望は全てを知っているかのように2人に問いかけた。

その問いに、2人はビクッと体を震わせて返答をした。

すばる：仕事まで時間あるから2人で話してこいよ。

かなた：別に朝陽に話すことなんてない。

朝陽：僕はある。来て、かなた。

そう言って2人は行ってしまった。

すばる：本当に大丈夫か？

望：信じて待つしかないよ。

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《かなたsaid》

俺は朝陽に連れられて、朝陽の部屋までやってきた。

かなた：俺に話って？

朝陽：Aちゃんが好きなんだ？

かなた：な？！

不意打ちを突かれて、自分でも顔が熱くなっていることが分かる。

朝陽：そっか…好きなんだ。ごめん。なんか…

かなた：別に、朝陽が謝るのは違う気がする。それに俺もずっと変な態度とってたし。

朝陽：あのさ…ずっと気になってたんだけど…あの時何を言いかけたの？

あの時…。

俺には、朝陽はAのことが好きだけど気付いてないだけに見える。そう言おうとした。

かなた：大したことじゃない。忘れてくれ。

朝陽：…わかった…。

いかにも不満そうな顔でこっちを見る朝陽。

これでいいんだ。

俺が何も言わなければ朝陽は自分の気持ちに気づかない。

朝陽がAへの気持ちに気付いてしまったら、

俺にはあいつを思う資格さえなくなってしまうんだから。