アイカツスターズ! ２

第71話 お別れ ページ21

《ゆかりsaid》


私はゆめちゃんに連れられて保健室にやってきた。



そこには、

あこちゃん、ローラちゃん、真昼ちゃん、小春ちゃん、そしてベッドで横になっているAがいて…




ゆかり：Aが倒れたって…。




ローラ：今日の朝は元気だったんだよ？



小春：実は、Aがゆかりちゃんが留学しちゃうからお別れ会するってはりきってたんだけど…




ゆかり：え…？




真昼：みんなで準備してる時にいきなり倒れちゃって…




ゆめ：最近、仕事も忙しそうだったし、疲れから来てるみたい。



あこ：今は安静にって事らしいですわ。




みんなの話を聞いている間に私は泣いてしまった。




ゆかり：無理しないでよ…A…。





私のためにお別れ会を計画してくれてたなんて…




ゆかり：ありがとう…




私はAに近寄って小さく囁いた。



その時…




A：……ん……



ゆかり：A？！




Aが目を覚ました。




A：私、どうしてここに？




あこ：倒れたんですわ。覚えてないんですの？



Aが目を覚ましたのであこちゃんは少し嬉しそうにAをからかった。




ゆめ：よかった〜！



その時、私以外のみんなが顔を見合わせた。




A：せーーーの！




みんな：ゆかり 今までありがとう！留学しても元気でね！




ゆかり：…へ？…




私はなにがなんだかわからなかった。



さっきまでAは倒れてて、する予定だった私のお別れ会はできなくなったはずだったのに…



私の目の前には学園のみんなからの寄せ書きや、プレゼントがあって…



A：ドッキリ大成功〜〜！




ゆかり：ドッキリ…？！




ローラ：実はAが倒れたってところから全部お芝居だったの。



ゆかり：え？まって…めっちゃ心配したのに！




私のさっきまで収まっていたはずだった涙がまた流れ出した。



そんな私を見て笑っているみんな。



A：どう？サプライズは。





ゆかり：こんなの反則…！



そう言って私は泣き顔のまま笑ってみせた。





この後〜〜




私の出発の時間がやって来た。




A：ゆかり。帰ってくるのまってるからね！



涙ひとつ見せずニコニコ笑うA。




ゆかり：うん。絶対大きくなって帰ってくるから。



そう言って私は車に乗り込んだ。




外で手を振ってくれているみんな。




今までありがとう。



また会う日までーーー。

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