黒子 1 ページ10
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無事に進級した私は誠凛高校2年になった
のはいいのだが寝坊した
まずい、非常にまずい
去年から朝のHRに必ずといっていいほど間に合ってない私
そんな私についたあだ名が「遅刻常習犯」
解せぬ
いやまあ間違ってないよ?
むしろ大正解だと思うけどもっと他にあるでしょ
なんて考えながら自転車を必死にこぐ
あいにく家と学校は近いので本気でこげば5分もあれば着いてしまう
が、起きた時刻がHR始まる10分前
HRには遅刻するけど1限目には頑張れば間に合う、たぶん
遅刻3回すると欠席扱いになるんだよね確か…
もうすでに1回やっちゃったよほんとバカ
HRはセーフだったっけ?
たぶんセーフだ、じゃないと去年の私すごいことになる
こういう時に限って赤信号に捕まる
そのちょっとの時間でも恨めしく思ってしまう
必死に自転車を走らせ、学校へとたどり着く
教室のドアを開けて先生が来てない事を確認する
「は〜、間に合った…」
「ってないよこのバカ!」
「痛い!?」
教室に一歩入った瞬間頭に激痛がはしる
慌てて後ろを振り返ると
担任が出席簿を持ってものすごくイイ笑顔で立っていた
「毎回出席簿の角で叩かないでよ痛い!」
「遅刻するお前が悪い、てか敬語!」
「す、すんません!!」
去年同じクラスだった子は見慣れたやりとりなので「今年もかw」ってな感じだが、今年初めての子達は「え、なにこれ」っていう顔をしてる
こんな時黒くんだったら認識されずに遅刻扱いにもならないのに…
今年1年、ほぼ朝はこんな感じだよ…よろしくね…
心の中でそう呟き自分の席に座る
「起立、礼」
はあ、1限目から数学とかやる気出ないよ…
__________
図書委員は決められた曜日に図書室へ行って本を整理したり、掃除しなければならない
その決められた曜日が今日だった
そしてこの仕事は二人がかりでやる
毎回昼休みに行くのだが遅刻常習犯の私はそれすらも遅刻する
だが今日は違う!!
今日こそは相手に「遅かったね?」とドヤ顔で言えるのだ!
「すいません、図書委員です」
あまり抑揚の無い声がドアを開ける音と共に聞こえてきた
図書室を管理してる先生には気づいてもらえてない
そんな黒くんのところへ行き、私はこう言った
「今日Aの方が早かったね!」
「いつも遅れてるのにこういう時だけドヤ顔しないでください。 ていうかそれ言いたかっただけですよね?」
「なぜばれたし…!」
そんなのすぐわかります、そういって彼はクスっと笑った
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しーか(プロフ) - ミユさん» おおお、ありがとうございます…!!閲覧、コメありがとう…!!!よし、書きます← ほんとにありがとうございました!!続編、お楽しみに!笑 (2014年6月23日 16時) (レス) id: d8976303d4 (このIDを非表示/違反報告)
ミユ(プロフ) - 完結おめでとうございます(*´ω`*)シリーズ読みたいです。森山先輩とか伊月先輩とか(//∇//)楽しみにしてます。 (2014年6月23日 1時) (レス) id: 1a71bcfade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しーか | 作成日時:2014年5月11日 22時