15 好奇心は猫をも殺す？ ページ17
「嵐がくるよ」
ゴンの声にAは本から顔をあげた。
船はゆったりと航海を進め、今は丁度半分といったところか。
レオリオはお前らといると疲れるといって今は船の端の方で目をつむっている。
ゴンの方を見るとどうやらこの船の船長さんと会話しているらしい。
「ほう、何で分かる？」
「ウミヅルが注意しあっているし、それに空気も湿ってる」
「ウミヅル？」
空を見上げると確かに鳥が何か鳴いている。
しかし、当然鳥が人語を喋っているわけが無い。
「ゴンってもしかして鳥のいってることが分かるの？」
「全部じゃないけどね」
「いや、全部というか、わかること自体がすごくない？」
「そうかな？」
──というか、ホントにこの子は人間か？
◆
「ホントに降ってきたし」
それから数分と経たずにポツポツと雨が降りだした。
Aは眠っていた海瑠を起こした。
「眠っ……」
「さっきまで寝てたじゃん」
「関係ない。つか、最近仕事が立て込んでて寝不足なんだよ」
そう言って海瑠は船に入った途端再び鞄を枕にして寝てしまった。
「あれ？また寝ちゃったの？」
「起きてると酔うから寝て過ごすんだと」
「ふーん」
―――さてと、私ももう少し本を読むかな
◆
どれくらいたっただろうか。
「ふぅ…」
読み終えた本を鞄にしまい、凝り固まった肩をほぐす。
周りには船で酔った人がいたるところで伸びている。
きっと、先ほどの揺れで大半の人がやられてしまったのだろう。
そんな倒れている人の中に見知った姿を見つけた。
「ゴン」
「あ、A！本は読み終えたの？」
「まぁね。で、何してたの？」
「これ」
「？」
そういって出されたものは草。なにこれ。
「これを噛むと少しは船酔いが楽になるんだ！」
「へぇ」
ちょっと見てもいい？と聞いてゴンから葉を1枚貰う。
普通に道端とかにはえてそうな草だが、ゴンから貰って噛んでいる人の顔を見ると少しだが表情が和らいでいる。
──どんな味がするんだろう。
「ねぇ、これ私が食べても平気？」
「食べてもいいけど、」
―――めちゃくちゃ苦いよ？
Aはその言葉を最後まで聞かず口に放り込む。
「〜〜っ！？」
――――――にっがっっっ！！！
そして、思わず口を押さえしゃがみこんだ。
「だ、大丈夫？水飲む？」
「っ！」
ゴンから水を貰い一気にそれで流し込む。
そして、
「食べなきゃよかった……」
そう呟いた。
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柊花(プロフ) - ミストラ〜ドさん» しかし、読みにくいと思ったところはドンドンいってください！微力ながら頑張って直したいとおもいます！長々と失礼しました！！ (2019年3月17日 18時) (
レス) id: ec51208c74 (このIDを非表示/違反報告)
柊花(プロフ) - ミストラ〜ドさん» コメント有難うございます！アドバイスとかもらったの初めてなのでとても嬉しいです(*^^*) けど、この作品は始めに書いた通り小説書きで書いていきたいと思っていたので台本書きにしない方向で進めさせていただきます。申し訳ありません。m(__)m (2019年3月17日 18時) (レス) id: ec51208c74 (このIDを非表示/違反報告)
ミストラ〜ド - コメント失礼します!!アドバイスなんですけど 「」の前に喋っている人の名前を入れたほうが分かりやすいと思います!![例え] ゴン「……!!」みたいな感じでお願いします!!更新ファイトです!!!! (2019年3月17日 13時) (レス) id: b0787012e0 (このIDを非表示/違反報告)
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