夢小説【スタマイ】 (ページ9)

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好きな所2【夏目春】ページ9

それ、私のセリフ…。

全く同じことを何倍も
愛おしく感じているように
甘ったるく言う。

「ねぇ、A。」

「な、なに。」

「いつも一緒にいてくれてありがとう。
それから、俺のこと
愛してくれてありがとう。」

改めてそんなことを言われ
頬がじんわりと染まったのがわかった。

「……ハルくん。」

もう一度今度は優しく抱きしめられる。
それから口付けを交わし、
ベッドに沈んだ。

きっとこの幸せは彼がくれたものでも
あり、わたしが作ったものでもあるんだ。

それをハルくんは感謝して愛してくれている。

なら。

「ハルくん。」

「ん？」

ブラウスのボタンをゆっくりと
外しつつ、目だけをこちらに向け
返事をする。

「…あのね、私も。
私も、ハルくんのことが好き。」

それはいちばん伝えたくて
いちばん伝わっていること。

「大好き。」

今度は自分からキスをする。

少し驚いてから、それに応じて
優しく肌を触れられる。

「…A……そういうの
ずるいと思うんだけど。」

目をはせ、ふんわりと微笑む彼に
今はただ幸せを噛み締めたいと
身を任せたのだった。