片思い？ or 両思い？ (ページ10)

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紫「え、健人くん…？」

振り向くとそこには、音楽番組で共演した健人くんがいた。

健「この後、暇？」
紫「はい、暇ですけど…」
健「ちょっと買い物、付き合ってくれない？」
紫「俺がですか？」
健「うん」
紫「分かりました」

俺の車で、向かったのはショッピングモール。

確か、神とも行った場所。

紫「なにか買うんですか？」
健「まぁね。欲しいネックレスがあるんだけど、どれにしようか迷ってさ。紫耀に決めてもらおうと思って」
紫「俺が決めて良いんですか？メンバーとか…」
健「紫耀、センスあるじゃん。他のメンバーは、まだ仕事があったから」

そして、健人くんが欲しいというネックレスが売ってるアクセサリー屋さんに着いた。

健人くんが迷ってるネックレスは、どちらも健人くんに似合っていて、決めるのに苦戦した。

結局、どっちも買った。

お金の消費、えぐそう(笑)

健「そこのカフェで、なにか飲む？」
紫「あ、はい！」

俺達はカフェに入った。

それぞれ注文をして、それから数分後に注文したものが届いた。

店員さんが立ち去ったのを合図に、健人くんが聞いてきた。

健「で、何に悩んでんの？」
紫「へっ？」

あまりにも唐突すぎて、間抜けな声が出た。

健「さっき、めっちゃため息ついてたじゃん」
紫「ついてました」
健「悩み事、あるんじゃないの？」
紫「まぁ、あるっちゃあります…」
健「俺が聞いてあげる」

健人くんがそう言うから、俺は今までの事を話した。

同じメンバーを恋愛感情で好きなこと。

その人には、他に好きな人がいること。

しかも同じメンバーで、その人ももしかしたら俺の好きな人のことが好きになるかもしれないこと。

俺は、どうしたら良いか分からないこと。

俺は諦めるしかないのかってこと。

もちろん、廉の名前は伏せて話した。

だけど健人くんは

健「紫耀の好きな人って廉でしょ？(笑)」

って言った。