観察:5日目 ページ6
何分か経ち、たちまちポアロは、安室目当ての女性客で溢れかえっていた。
光彦・歩美・元太の3人は帰り、残ったコナンと灰原は、カウンター席に移動していた。
灰原「……彼女、なかなかのやり手ね。」
コナン「あぁ。ある意味才能だな、アレ」
そう。雫は、安室目当ての客には、必ず自分の看板メニューを注文させているのだ。……最初の2人の女性客と同じような手口で。
ちなみに、彼女の看板メニューはケーキのようで、その中でも人気なのが、チョコレートケーキなんだとか……。
灰原「……美味しい…」
『それは良かった!』
奢りだと言われ、目の前に出されたチョコレートケーキを食べながら、コナンは相変わらず雫を観察していた。
灰原「そんなに穴が開く程見ても無駄よ。彼女は違うわ」
コナン「もしかしたら、って可能性もあるだろ……」
灰原「…………でも、偶然にしては不自然かもね。彼女、リキュールに似てるわ」
コナン「それはさっきも聞いた」
灰原「見た目の話なんて言ってないわ。性格の話よ」
コナン「え、似てるのか?」
灰原「今の彼女というよりかは、吉田さんたちと話していたときがね。……リキュールは、もう少しいたずらっ子って感じかしら……」
あんな組織にも、そんな子供らしい奴がいたのか……とコナンは驚く。
灰原「………今頃、彼女が生きていたら…」
コナン「待て。そのリキュールってのは、もう死んだのか?」
灰原「詳しいことは知らないけど………ビルから飛び降りて自. 殺したみたいよ」
詳しいことは知らない、ということは、これ以上聞いても無駄なのだろう。コナンは口をつぐんだ。
灰原「……彼女はあそこに居るべきではなかったわ。
紛れも無い天才なんだから。
きっと、彼女がやろうと思えば、世界をも変えられるほどの頭脳を持ってる」
灰原がここまで人を褒めるのは珍しいな、と思いつつ、コナンの中でリキュールの人物像を組み立てる。
灰原「彼女は………APTX4869を完全な形で完成させたのよ」
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ライム(プロフ) - あめさん» わ〜〜、見つけてくださりありがとうございます!!泣 どうぞ、これからよろしくお願いします!! (2019年8月26日 22時) (レス) id: b7b0c8328a (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - ハルニサ(^∀^)さん» 圧を感じる……頑張ります……(震え) これからもよろしくお願いします!笑 (2019年8月26日 22時) (レス) id: b7b0c8328a (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます〜!できる限り(おい)、頑張ります! (2019年8月26日 22時) (レス) id: b7b0c8328a (このIDを非表示/違反報告)
あめ - 今日見つけました!とても面白かったです!頑張ってください(o^−^o) (2019年8月26日 22時) (レス) id: de9e002270 (このIDを非表示/違反報告)
ハルニサ(^∀^)(プロフ) - 続きまってますね? (2019年8月26日 20時) (レス) id: c7f5646053 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ライム | 作成日時:2019年5月23日 0時