絶対的ボディーガード【BTS】

いわゆる壁ドン ページ13

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結局あのまま、手は繋いだままで
アパートまで歩いて帰った。




なんにも喋んないくせに
少しでも距離をとろうとしたらぐいぐい手を引き寄せられて、はたから見たらただのバカップル。









｢じゃあ、また明日…ね？｣









JK｢…。｣









｢グク、ばいばーい。ね。｣









JK｢…。｣









なにこの人。
離してくれないんですけど…。

黙って俯いてるだけで表情もうまく読めない。
家の前で手を繋いで固まってるのはちょっと変じゃないでしょうか、ジョングクさん。









｢あのー。そろそろ入ってもいい？｣









俯くグクの顔をそろっと覗き込んで
なるべくやんわり話しかけると、
ん。って1文字だけ返事をして案外あっさり離してくれた。









立ちすくむグクからそっと背を向けて
家の鍵を開けてドアを開ける。

どうしたんだろ…









ガチャ、









｢じゃあねー？｣









ドアの隙間から手を振るけど
ぼーっと俯いたまんま。

もしかしてクレープが当たっちゃった？
それならなおさら帰ったほうが…









｢グク…？｣









…一瞬だった。





ばたばたっ！
ガチャン！






どんっ…









JK｢…ちょっと、ごめん。｣









顔のすぐ横にグクの肘が壁についてあって、
おでこがこつんとくっついた。
甘くて爽やかなグクによく似合ってる香水の匂いが鼻先をくすぐる。









見慣れてるはずの濡れ羽色の瞳は
ありえないくらいに色っぽくて息が詰まりそう。
そこにはありえないくらいに女の子みたいな顔の私が映り込んでいた。









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