【ヒロアカ】モブ系女子の憂鬱 SECOND

モブ…59 ページ20

し、しが…なんだって？？


『信楽焼き…？』


｢死柄木弔さんだ！いただろ手が異常に張り付いてる！！｣

『ああ！！あの人！』

｢そのくらいわかれよ…｣


なんかこのヴィラン親切だな…上手くいけば解放してくれるんじゃ…？？

なんて思ったけど昇格目的で捕まえようとしてる時点で希望薄いな…。

『どうしてあの人が私を…』


ま、まさか連れて帰ってじっくり殺されるとか！？

そ、そんなのいやだぁあ！！！


｢安心しな、死ぬことはねぇよ。お前の個性…【分析】だっけか？
死柄木さんや黒霧さんが欲しがってたからな｣



なんかまた新しい名前が…。

黒霧ってあのモヤのひと(？)だと思うけど、どうなんだろ。


『………なんだそれ』


私の個性ってやっぱり凄いのか…ほんっとう嫌になるわこの個性。

攻撃力はない、防御力もない、とくにこれといって具体的な活用方法もない。









.









ーーー｢社会に出て、それはなんの役に立つの？｣ーーー

ーーー｢ヒーローなんて馬鹿な夢はやめなさい」ーーー

ーーー｢私達みたいな一般人は背景みたいなものなんだから｣ーーー




私は、モブ。


漫画でいうところの嚙ませ犬にすらなれない台詞すらない背景の一部。








.









それが齢4歳にして知った、世界(わたし)の常識。








そんな私がヴィランに行ったところで誰が損をするというんだろう。



なんなら、いっそこのまま…。


｢さぁ、大人しく来てもら…｣









.









.









｢邪魔だぁああああ！！！！どけぇクソアマァ！！！！｣




『！？』

｢な、なんだこのガッ、…ぐぁ…！｣



聞き覚えのある声が聞こえたと思えばすぐさま爆発音が耳元で響く。







彼は相も変わらずヴィランに負けない悪顔でヴィランを踏みつけていた。



『爆、豪…くん』





｢ア"ァ？なんだよ｣






ヒェッ…ヴィランより怖い…！！



ーーー

轟くんばっかりだったからかっちゃんを入れる⊂二二二( ＾ω＾)二⊃ﾌﾞｰﾝ

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