2杯 ページ9
「いや、実は…」
もう隠すことなんてないや!と恥を捨て全てを語った。
「ふーん。なるほど。それでああなったってわけか」
「お騒がせしてすみません。」
「じゃあその男の近くにいた赤い服の女は浮気相手か？」
「えっ、あ、そう。キスしてた人」
「元彼、その女に蹴られてたぞ」
「えっ」
灰崎くんの話によると、私が去った後 キスしていた女の人も浮気されていたことを知ったようで、弁慶を蹴って去っていったようだ。
なんて男だ！振って正解だ！
脳内で自分を賞賛していると、恐ろしい疑問が浮かんできた。
「もしかして、私が浮気相手…?」
「あ? まぁ、その可能性が高いだろうな。結婚、とか言ってたし」
「けっこ…?!え…じゃあ、遊ばれてたの…私?」
「お、おい泣くなよ?」
「涙なんてでないけど、自分が情けなくて…」
そう言えば、デートのドタキャンも普通にあったし、人が多いところでは手も繋いでくれなかったこともあった。
「笑えてくる。いいよ灰崎くん、これはネタ話として使ってくれて。」
不思議と悲しさも吹き飛び、嘲笑気味に灰崎くんに話しかけると、面白くなさそうな顔でこちらを見ている。
「え、どうしたの？お腹すいた？私が奢るから頼んでいいよ！いやでも灰崎くん高校生だよね？晩御飯の時間じゃない？親御さん心配しない？」
捲し立てるようにメニューを渡そうとすると、メニューを奪い取られる
「んだよ…」
「え？」
「てっきりめちゃくちゃ落ち込むと思って、慰めてやろうと思ったのに、元気じゃねえか」
そう言いながらメニューを戻し、お冷を飲む。
「元気、っていうのかはわからないけど、灰崎くんが聞いてくれたから楽になったんだよ!ありがとう!」
そうだ、灰崎くんが声をかけてくれないと、今頃泣きながら帰ったかもしれない。
一人暮らしのアパートに泣きながら帰るなんて、想像もしたくない。
「ほんと、助かったの!だから好きな物頼んでいいよ！」
再び戻されたメニューに手をかけると、その手を握られる。
「え、灰崎くん…?」
「俺なら、Aを情けない気持ちになんてさせねぇ。1人で泣きながら帰らせもしねぇ、もちろん浮気もだ!」
「うん?」
「ああ!だから!んん?!なんだ!!」
顔を真っ赤にさせながら長い髪をかきあげる。
「だから!だから、俺と付き合わないか…?」
ずっと見てきた生意気な後輩の不器用で予想外の告白に思わず顔を火照らせた。
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美紅(プロフ) - リクで松野空介君、猫が大好きで動物は可愛い、夢主の猫耳帽子。さくらんぼです！お願いします！ (2019年1月30日 22時) (
レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - 伊達 猫メガネさん» はい、男主は生まれた頃引き取られた嘘が嫌いクールなツンデレです。お願いします (2019年1月16日 19時) (レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - 伊達 猫メガネさん» ありがとうございます！次は八神玲名、男主は生まれた頃明神家に引き取られた嘘が嫌いクールなツンデレ雷門中に居る男主のリンゴが好きエイリア学園のジェネシスが倒した後、星二郎を庇ってヒロト君が倒れ話したウルビダと双子の姉弟だった お願いします！ (2019年1月16日 16時) (レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - リクで風丸くん、苺が好き (2019年1月15日 22時) (レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だてこ | 作成日時：2019年1月15日 18時
