2杯 ページ25
それからは私の会話に応えることなく、気づけば私の家に着く
彼の家は私の家を通り過ぎてしばらく行ったところにあるらしく、いつもここで別れる
「それじゃ、また明日ね」
またまた返答がなく、いつまで拗ねてんだと呆れて家の敷地に入ろうとすると
グイッ
後ろから腕を引っ張られる
「へ?な、なに…」
突然引き寄せられたかと思うと ぐるっと向き直させられ 対面し、また腕をガシッと掴まれる。
「オレは!!
…… お、お前から"バレンタインのチョコ"を貰いたかったんだよ!」
「は、はい?」
「あ"ぁ"! オレはAからのバレンタインのチョコが欲しかっただけで、他のやつから貰いたかった訳じゃねっつてんだよ!なのにお前は他人がどうだ差し入れがどうだ!
しかも兄貴にはチョコなんか渡しやがって!!」
私の目を真っ直ぐみながら怒る彼をただ唖然と見る
言っている意味があまりわからないが、要約すると
「私からの"バレンタインの" チョコが欲しかった ってこと?」
「だから何回もそう言ってるだろ」
「なんでバレンタインにこだわるのよ」
「ぁあくっそ!!」
困惑した表情で彼をみると、痺れを切らした様子で頭を掻き、先程から掴まれていた腕をぐっと引き寄せられ
顔が近づき 唇になにかが当たる
「っ!ちょっと…!!」
「この鈍感女!!! いいか!?来年のバレンタインは絶ッ対 オレだけにくれよ!!」
私から離れた彼は真っ赤な顔をマフラーに隠し、叫びながら家の方向に走り去っていく
結局 なぜ彼が "バレンタインのチョコ"にこだわっていたかはわからないが、唇に残る感覚にボッと顔が熱くなるのがわかる
雪が解けてしまいそうなほど熱い顔をした男女の恋物語が、バレンタインの翌日 はじまった
ｰ昨夜の出来事ｰ
「じゃーん、アツヤこれみて」
「ああ、チョコか。兄貴モテるもんな〜」
「Aちゃんに貰っちゃった。しかも一説には バレンタインにチョコをあげるのって」
___好きです。って意味もあるんだって
「なっ?!?!」
「(ふふっ、まあ本当は特に意味なんてないんだけどね)」
頭を抱え焦りだした弟に背を向け 舌をペロッと出すお茶目な兄だった
．
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美紅(プロフ) - リクで松野空介君、猫が大好きで動物は可愛い、夢主の猫耳帽子。さくらんぼです！お願いします！ (2019年1月30日 22時) (
レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - 伊達 猫メガネさん» はい、男主は生まれた頃引き取られた嘘が嫌いクールなツンデレです。お願いします (2019年1月16日 19時) (レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - 伊達 猫メガネさん» ありがとうございます！次は八神玲名、男主は生まれた頃明神家に引き取られた嘘が嫌いクールなツンデレ雷門中に居る男主のリンゴが好きエイリア学園のジェネシスが倒した後、星二郎を庇ってヒロト君が倒れ話したウルビダと双子の姉弟だった お願いします！ (2019年1月16日 16時) (レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - リクで風丸くん、苺が好き (2019年1月15日 22時) (レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だてこ | 作成日時：2019年1月15日 18時
