2杯 ページ21
自動ドアのスイッチを切り鍵を閉める
「はぁ、はぁ、じゃあ私は鍵返してくるからここで!また明日!」
「待ってください!俺が責任もって返してきます」
「いや私の仕事だから」
「先輩自転車ですよね?駐輪場までって時間かかりますから、そっちいってください」
別れを告げ職員室までのダッシュを決意し走り出そうとしたら、彼が申し出てくれた
確かに彼の言っていることは正しい、でも
「そして、正門で待っててください。ちゃんと返したって報告しに行きます」
一刻を争う事態 私は大きく頷き 駐輪場へ向かう
確かに彼は現役選手のため私の倍は早いはず
情けなさを感じつつ、自転車で正門へ向かう
正門には鬼の形相の先生が立っていて、遅い!早く帰れ!と怒られた
正門を潜り 先生の目に入らない角度の場所に自転車を留め、神童くんを待つ
数秒後 また先生の怒鳴り声が聞こえたと思ったら神童くんが駆け足で門から出てきた
「神童くん!結局任せちゃってごめんね」
「いえ、俺のせいでこんな遅くまで…ちゃんと届けてきたのでご心配なく」
「ありがとう。助かった」
笑顔でお礼を伝えると 彼も笑顔を向けてくれた
「神童くん家どっち？よかったら途中まで帰ろ!」
「途中までじゃないですよ、責任もって家まで送り届けます」
「そんな所まで責任持たなくていいって」
「そこのカップル早く帰れ!8時過ぎたぞ!」
「?! すみませんさようなら！」
突然目の前に現れた先生に怒鳴られ2人で駆け出す
そして、角を曲がったところで減速
「ぶっ、ふふふ。あははは!」
「っははは!」
なぜか2人で笑ってしまった
「俺 こんな時間まで残ったことなくて、怒られたの初めてでした」
「そうなんだ!数回怒られると慣れるよ〜」
自然と歩きだし、会話を始める
「カップルだって私たち!確かにサッカー棟出たあたりから アクション映画の恋人のシーンみたいだったもんね」
「同じこと思ってました。頷いたときのA先輩、迫真でしたね」
「いや、"待っててください" の神童くんもなかなか!」
暗い夜道を自転車のライトが照らす
「カップルにみえたんですね、俺ら」
「そうだね〜。明日からかわれるかもね」
「そしたら、責任とらなきゃですね」
「うん?そうだね?」
よくわからない言葉に適当に返したら、彼がこちらを向く
「先輩 俺と付き合ってくれませんか」
翌日 案の定2人でいる姿を先生にからかわれ 噂が広がった
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美紅(プロフ) - リクで松野空介君、猫が大好きで動物は可愛い、夢主の猫耳帽子。さくらんぼです！お願いします！ (2019年1月30日 22時) (
レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - 伊達 猫メガネさん» はい、男主は生まれた頃引き取られた嘘が嫌いクールなツンデレです。お願いします (2019年1月16日 19時) (レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - 伊達 猫メガネさん» ありがとうございます！次は八神玲名、男主は生まれた頃明神家に引き取られた嘘が嫌いクールなツンデレ雷門中に居る男主のリンゴが好きエイリア学園のジェネシスが倒した後、星二郎を庇ってヒロト君が倒れ話したウルビダと双子の姉弟だった お願いします！ (2019年1月16日 16時) (レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - リクで風丸くん、苺が好き (2019年1月15日 22時) (レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だてこ | 作成日時：2019年1月15日 18時
